(ブルームバーグ): 24日の米株式相場は反発。一時は過去2年のどの下落局面にも匹敵するほど売りが膨らんだが、押し目買いが入り、最終盤に上昇に転じた。地政学的緊張の高まりや米金融当局のインフレ対抗姿勢を受けて揺れ動く株式市場が、またも土壇場で急展開を見せた。

  S&P500種株価指数は一時4%下げていたが、小売りや資本財・サービス、エネルギー銘柄を中心とした買いでプラスに浮上した。米金融当局が利上げを断行するとのトレーダーの見方は変わらず、スワップ市場は3月の0.25ポイント利上げと、2022年全体での1ポイント近い利上げを織り込んでいる。モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏はリポートで今月の株安について、市場に「冬が来た」と記述した。

  S&P500種は前週末比0.3%高の4410.13。ダウ工業株30種平均は99.13ドル(0.3%)高の34364.50ドル。ナスダック総合指数は0.6%上昇。

  アドバイザーズ・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジョアン・フィーニー氏は、「この相場の動きや足元のリスク全てが、長期投資家の気概を試していると思う」とブルームバーグテレビジョンに対し語った。

  米国債相場は長期債下落、短期債上昇とまちまち。米国債の利回り曲線はスティープ化した。ニューヨーク時間午後4時14分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.77%。

  外国為替市場では、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数が2週間ぶり高水準。北大西洋条約機構(NATO)がロシアによるウクライナ侵攻阻止の構えを見せる中、市場の緊張が高まった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇。ニューヨーク時間午後4時14分現在、ドルは対円で0.3%高の1ドル=113円98銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1326ドル。

  スタンダード銀行のスティーブン・バロー氏は、「米金融政策とロシア・ウクライナ国境に関わる地政学的緊張が、今週の筆頭の相場材料だ」と指摘した。

  ニューヨーク原油先物相場は3営業日続落。金融政策引き締めを巡る懸念を主因に、金融市場全体に一時リスク回避センチメントが広がったあおりを受けた。ドルの上昇で、ドル建て商品の投資妙味も低下した。

  UBSグループの商品アナリスト、ジョバンニ・シュトーノボ氏は「原油は銅など他のシクリカル商品と共に、リスク回避の環境で下げている」と指摘。「商品市場参加者の注目は地政学的情勢から経済成長を巡る懸念にシフトした」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は、前営業日比1.83ドル(2.2%)安の1バレル=83.31ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.62ドル安の86.27ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。世界最大の金連動型上場投資信託(ETF)「SPDRゴールド・シェアーズ」に21日、ドル建てベースで2004年の上場以来最大の資金が純流入し、金への強気な兆候が示された。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.6%高の1オンス=1844.20ドルで終了した。

USTs End Mixed, Curve Steeper, After Bloodbath in U.S. Stocks(抜粋)

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