(ブルームバーグ): 米国株の急落を予測していたストラテジストらは、一段安を見込んでいる。S&P500種株価指数が直近の高値から10%超の下落となる中で、みずほインターナショナルやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などの弱気ストラテジストは、成長鈍化と米連邦準備制度の利上げ見通しの中でさらなる売りを予想する。

  ネッド・デービス・リサーチの米国担当チーフストラテジスト、エド・クリスソールド氏は「市場が金融当局の緩和策引き揚げや企業業績の鈍化、財政刺激策の縮小という現実に合わせて調整するに伴い、恐らく今後数カ月に一段の下落があるだろう」と述べた。昨年遅くに2桁台の下落を予測していた同氏は現在、1月上旬の高値から約20%の下落を見込んでいる。

  みずほのストラテジストらは「引き締めタントラム」が悪化する中で、S&P500種がさらに12%下げる可能性があると指摘する。年初には、4−6月(第2四半期)までに10−15%下落を予想していた。

  高いバリュエーションやテクノロジー中心の指数、利回り上昇などが株式相場下落を引き起こしている。

  投資家は、米金融当局はタカ派に転じ市場が動揺するたびに動きをスムーズにするために介入することはしないだろうと認識しつつある。 

  みずほのマルチ資産戦略責任者、ピーター・チャットウェル氏は「米金融当局と世界全般の中央銀行のタカ派色が弱まるきっかけがない限り、株式相場への下押し圧力は比較的持続的なものになるだろう」と分析。S&P500種が今年前半に現行水準から最大12%下落し3800となり、ナスダック100は約15%下落して1万2000前後を付ける可能性があるとみている。

 

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