(ブルームバーグ): 「より短い方が望ましい」、年初来の荒っぽい相場変動から身を守ろうとする債券投資家の合い言葉だ。

  ブルームバーグの集計データによれば、同一企業が2種類以上の投資適格社債を募集開始する場合、通常は償還までの期間が短い方が発行額と比較して需要が大きい。企業は長めの社債を売り込むため、同種の既発債に対するプレミアム(上乗せ利回り)を引き上げざるを得ない状況だ。

  今年は社債市場にとって、過去数十年でも特にボラティリティーの高いスタートとなりつつあり、リスクを排除したい投資家の意向は強い。インフレの高止まりに対応し、米連邦準備制度は今年数回の利上げに動く見通しで、残存期間が長めの債券は価格変動によりさらされやすい。

  カナダ・ライフ・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、クシティジ・シンハ氏は「われわれはより短いデュレーションを選好する。ボラティリティーが高まり、適正なバリュエーション(評価)を待つ状況であり、今は注意を要する」と説明した。

 

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