(ブルームバーグ): 台湾経済は2021年に11年ぶりの高成長を遂げた。半導体の受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の寄与が大きい。同社は前例のない規模の投資に動いており、今年も台湾経済を支える見込みだ。

  行政院主計総処(統計局などに相当)が27日発表した昨年の域内総生産(GDP)は前年比6.3%増と、10年(10.3%増)以来の高成長となった。ブルームバーグのエコノミスト調査では6%増と見込まれていた。21年10−12月(第4四半期)のGDPは前年同期比4.9%増と、予想中央値の3.9%増を上回った。

  台湾最大の企業TSMCは今月、世界的な半導体不足を緩和するため今後1年で新工場に400億−440億ドル(約4兆6000億−5兆1000億円)を投じる計画を発表した。

  台新証券の喬慕恩エコノミストはTSMCの支出計画を受け、同氏は今年の台湾成長率予想を引き上げる可能性があると説明。同氏の直近予想は4.2%だ。

  「TSMCが昨年実施した300億ドルの設備投資は、鉄鋼や化学製品などの原材料を含む同社のサプライチェーンに組み込まれている全企業で一連の投資支出や新工場建設を促した」とも指摘した。

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