(ブルームバーグ): 28日の米株式相場は反発。S&P500種株価指数は2020年6月以来の大幅上昇で引けた。高インフレに対処するため米金融当局は積極的な行動を強いられるとの懸念はあるが、アップルが市場予想を上回る決算を前日に発表したことを受け、押し目買い狙いの資金が入った。今週は総じて相場変動の大きい展開が続いた。

  S&P500種は前日比2.4%高の4431.85。ダウ工業株30種平均は564.69ドル(1.7%)高い34725.47ドル。ナスダック総合指数は3.1%上昇で引けた。

  S&P500種はこの日も上げ下げが比較的大きかったが、取引終了にかけて一気に上値を伸ばし、週間ベースでもプラスとなった。ハイテク株の比重が大きいナスダック100指数は前日比3%余り上昇。ただ、月間ベースではなお金融危機時の08年以来の大幅下落となる見通しだ。アップルは大幅高。決算は、同社がサプライチェーン危機の影響を抑えられたことを示した。

  アライのチーフ・マーケット・マネー・ストラテジスト、リンジー・ベル氏は、投資家の間では「最近のボラティリティーの大きさを見て、企業業績が市場を安定させてくれるのではとの期待がある」と指摘。「企業業績といった市場のファンダメンタルズが、中銀の政策変更やインフレへの懸念から注意をそらしてくれると投資家は期待している。ただ、ウォール街のトーンを変えるには明るいニュースが数多く必要かもしれない」と述べた。

  今回の決算発表シーズンでは、これまでに発表を終えた企業の約80%が予想を上回る業績を示している。 

  米国債相場は中期債主導で上げに転じた。2年債利回りは一時、今年に入って最も高い水準まで上昇していた。ニューヨーク時間午後4時40分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して1.78%。 

  外国為替市場では、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数が0.1%未満の上昇。週間ベースでは1.6%高と、昨年6月以来の大幅上昇となった。月末を控えたポートフォリオのリバランスが進む中でショートカバーも入った。

  ニューヨーク時間午後4時41分現在、ドルは対円で0.1%安の1ドル=115円21銭。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1151ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は反発し、7年ぶり高値付近となった。週間ベースでは6週連続の上昇。堅調な需要を背景に、世界的に市場の需給が引き締まっていることが背景にある。

  供給の抑制が続く中、原油価格は1バレル=100ドルに戻るとの予想が相次いで示されている。加えて、ロシアのウクライナ侵攻の可能性を巡る懸念など地政学的リスクの高まりも原油高につながっている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は、前日比21セント(0.2%)高の1バレル=86.82ドルで終了。週間では2%の上昇。ブレント3月限はこの日、69セント高の90.03ドルで終えた。

  ニューヨーク金相場は3日続落。スポット相場は週間ベースで昨年8月以来の大幅安となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合後にインフレ対応でより積極的なアプローチをとると示唆したことを受けて、米国債利回りが上昇したことが背景にある。

  スポット価格はニューヨーク時間午後2時32分現在、前日比0.7%安の1オンス=1784.90ドル。週間では2%超の下落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前日比0.5%安の1786.60ドルで終了した。

Treasuries Erase Declines, End Wild Week Mixed, Curve Flatter  (抜粋)

Dollar Heads for Biggest Weekly Advance Since June: Inside G-10(抜粋)

Oil Rises for Sixth Week as Growing Chorus Predicts $100 Price (抜粋)

Gold Heads for Biggest Weekly Loss Since August on Hawkish Fed(抜粋)

©2022 Bloomberg L.P.