(ブルームバーグ): 21日の米株式相場は下落。米金融当局がより積極的な引き締めに動く可能性に警戒感が広がり、米国債売りが再び活発になった。

  S&P500種株価指数は朝方、良好な決算を追い風に1%余り上昇していたが、急速に伸び悩み、午後に下げに転じた。国債利回りの上昇がグロース銘柄を圧迫し、大型ハイテク株で構成するナスダック100指数は2%安と下げが目立った。 

  S&P500種は前日比1.5%安の4393.66。ダウ工業株30種平均は368.03ドル(1.1%)安の34792.76ドル。ナスダック総合指数は2.1%低下。個別株では、前日発表の決算が過去最高益となったテスラが上昇した。

  米国債市場ではニューヨーク時間午後4時8分現在、10年債利回りが6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.89%。利回りは全ての年限で上昇し、金融政策決定の影響をより受けやすい2年債の利回りは一時15bp上昇した。金利先物市場は、0.5ポイントの利上げが今後3回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で実施されることを織り込んでいる。

  連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、5月のFOMC会合で政策金利を0.5ポイント引き上げることを含め、利上げの前倒しを支持する論拠には評価すべき利点があるとの認識を示した。市場での利上げ織り込み状況についてはコメントを控えたが、1回以上の0.5ポイント利上げ実施を当局者の多くが支持したとFOMC3月会合の議事要旨が示したことには言及した。

  外国為替市場ではドル指数が反発。米国債利回りの大幅上昇を受け、ドルは主要通貨全てに対して値上がりした。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ニューヨーク時間午後4時8分現在、ドルは対円で0.3%高の1ドル=128円29銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.0836ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。日中は上げ下げを繰り返す展開となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う中国でのロックダウン(都市封鎖)でエネルギー需要の低迷が長引くとの懸念はあるものの、供給を巡るさまざまなリスクの方がより強く意識された。

  コメルツ銀行のアナリスト、カーステン・フリッチ氏は「原油市場は今後も、需要に対する懸念と供給不足を巡る懸念との綱引きが続くだろう」と分析した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は前日比1.60ドル(1.6%)高の1バレル=103.79ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は1.53ドル上昇し108.33ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日続落。米国債利回りが急伸し、金利の付かない金の投資妙味が減退した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比0.4%安の1オンス=1948.20ドルで引けた。

Dollar, Yields Rise as Fed Signals More Tightening: Inside G-10(抜粋)

Oil Climbs With Array of Supply Risks Eclipsing China Concerns(抜粋)

Gold Falls to Lowest in Almost Two Weeks as Bond Yields Rise(抜粋)

©2022 Bloomberg L.P.