(ブルームバーグ): 中国経済は4月に急減速した。新型コロナウイルス感染拡大と同国の厳しいコロナ対策がダブルパンチとなった。

  早期に発表される8つの指数をブルームバーグがまとめた今月の総合指標は状況改善と悪化の境目を下回り、2020年4月以来の低水準。現在のコロナ感染拡大の波が経済に深刻な打撃を与えていることがうかがえる。

  3月の製造業購買担当者指数(PMI)が活動縮小を示したことを受け、同月の総合指数は5から4に下方修正された。3月のサービス業PMIも急低下。1日当たりのコロナ感染者数は100人程度から8000人前後に急激に膨らみ、国内各地でロックダウン(都市封鎖)と制限措置が導入された。

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  サービス業は3月に既に低迷していたが、4月は観光や外食などの業種で一段と悪化する公算が大きい。当局の指示や感染懸念で、自宅にとどまる人が増えたためだ。製造業はサービス業ほど弱くないとみられるが、陸上輸送や港湾施設の制限措置の影響で、上海市周辺地域を中心に一部企業の業務に支障が生じている。  

  スタンダードチャータードが中小企業500社強を対象した調査によると、中小企業の景況感は4月、ここ2年余りで最低の水準となった。主に大規模なロックダウンが響いた。企業のセンチメントも急激に悪化し、「期待」指数は2年2カ月ぶり低水準に落ち込んだ。

  同行のハンター・チャン、丁爽両エコノミストは「長期化する厳しい移動制限が労働集約型産業や対面型サービス業、不動産セクターの事業活動の足を引っ張った」と指摘した。 

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