(ブルームバーグ): ロシアは27日からポーランドとブルガリアへの天然ガス供給を停止すると通告した。プーチン大統領はロシア産ガスの支払いをルーブルで行うよう各国に要求し、拒否するなら供給を停止すると脅していた。欧州のガス価格は一時17%上昇した。

ポーランドとブルガリアへのガス供給、ロシアが27日停止と通告 (1)

  国連のグテレス事務総長はモスクワでプーチン大統領と会談し、戦争終了に向け外交的な取り組みを再開するよう求めた。プーチン大統領はウクライナとの協議をロシアとして拒まないと応じた。国営テレビが報じた。

  オースティン米国防長官は40カ国余りの国防担当トップとドイツのラムシュタイン米空軍基地で会談。ウクライナへの武器供与を増やす方法を議論した。

  モルドバの親ロシア派分離主義勢力が実効支配するドニエストル川東岸地域で爆発があった。

モルドバ東部の親ロシア派地域で相次ぐ爆発、攻撃者は不明

  ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

仏ルノー、ロシア合弁アフトワズの68%株譲渡の可能性−インタファクス

  フランスの自動車メーカー、ルノーはロシアの合弁事業アフトワズの68%株式をロシア国営のNAMI(中央自動車エンジン科学研究所)に譲渡する可能性がある。インタファクス通信がマントゥロフ産業貿易相を引用して報じた。ルノーの広報担当者はブルームバーグ・ニュースに対し、コメントを控えた。

ガスプロム、ブルガリア国営ガス会社に27日供給停止を通告

  ブルガリアの国営ガス供給会社ブルガルガスはロシアのガスプロム輸出部門から27日に天然ガス供給を停止すると通告を受けた。ブルガリアのエネルギー省が声明で明らかにした。

ロシア、ポーランドへのガス供給を27日に停止へ

  ロシアはポーランドへの天然ガス供給を27日に全て停止すると、ポーランド国営石油ガス会社PGNiGがロシア側から通告を受けたとして発表した。ロシア国営ガス会社ガスプロムはポーランド側に対し、26日までの供給分をルーブルで支払うよう要求しているという。

プーチン氏、ロシアはウクライナとの交渉拒まない

  ロシアのプーチン大統領はグテレス国連事務総長とのモスクワで会談し、ロシアはウクライナとの交渉を拒まないと発言した。ロシア国営テレビが会談内容の抜粋を伝えた。

  国連のグテレス事務総長とプーチン大統領の会談後に国連は声明で、プーチン氏はマリウポリのアゾフスタリ製鉄所からの民間人避難で国連と赤十字国際委員会が関与することに「原則的に同意」したと明らかにした。

米国務長官、中国はロシアの侵攻に多大な軍事支援していないと認識

  ブリンケン米国務長官は上院外交委員会に対し、中国はウクライナ侵攻でロシアに「多大」な軍事支援は行っていないと米国は認識していると明らかにした。

クレムリン、9月の地方選挙中止を検討−関係者

  ロシア大統領府は9月に予定している地方選挙の中止を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ウクライナ侵攻や西側の制裁措置で国内の社会的緊張が高まるとの懸念が広がっているためだという。

国連事務総長、人道連絡部会の設置を提案

  国連のグテレス事務総長は戦闘発生で身動きがとれなくなった民間人の避難を支援するための連絡部会をウクライナに設置することを提案した。同事務総長がロシアのラブロフ外相との会談後に明らかにした。

  グテレス氏は戦争を直ちに終了させる必要性についてラブロフ氏と「極めて率直な」議論をしたと発言。ラブロフ氏はウクライナとの和平交渉で行った最新の提案に対する返事を依然待っているところだと応じた。

 

ロシア株が急反発、商品価格上昇で

  モスクワ取引所ではMOEXロシア指数が4日ぶりに反発し、6%を超える上げで取引を終了。原油や金属価格の上昇が追い風になり、年初来の下落率を39%に縮小した。

ロシア政権幹部:ウクライナは幾つかの国に分裂へ

  ウクライナは幾つかの国に分裂するだろうと、ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記が語った。ウクライナ国内の分離主義勢力が占拠する地域の支配を固めるだけでなく、さらなる野心をうかがわせる発言がロシア政権幹部から続いている。パトルシェフ氏は政府機関紙ロシア新聞とのインタビューで、戦争の原因は「西側の政策」とウクライナ当局だと非難した。

モルドバ、最近の爆発は親ロシア派勢力が背後に

  モルドバのサンドゥ大統領は、ドニエストル川東岸地域で最近発生した爆発はロシアのウクライナ侵攻を支持する分離主義勢力が背後にいると指摘した。週内にはモルドバ政府と同地域の分離主義者の話し合いを仲介するため、欧州安保協力機構(OSCE)の監視団が到着する可能性があるという。

プーチン氏:ウクライナ、マリウポリの兵に降伏を命じるべきだ

  ロシア軍が包囲するマリウポリのアゾフスタリ製鉄所に立てこもるウクライナ兵について、ウクライナ政府が武装を解除して降伏するよう命じるべきだと、ロシアのプーチン大統領がトルコのエルドアン大統領との会談中に述べた。ロシア大統領府が発表した。

ドイツ、ロシア産原油禁輸でも「管理可能」

  ドイツはロシア産原油の輸入が禁止となっても「管理可能」な程度まで依存度を低下させたと、ハーベック経済相がワルシャワで記者団に語った。同相によると、ドイツの原油輸入に占めるロシア産の割合は戦争前に35%だったのに対し、現在は約12%に減ったという。

  ドイツはロシア産エネルギーの禁輸に否定的な姿勢をとり続けており、ロシアに戦争費用を供給しているとして非難を浴びている。

ウクライナの同盟国、できることはもっとある−米国防長官  

  オースティン国防長官は40カ国余りの国防担当トップとドイツのラムシュタイン米空軍基地で会合を開いた。冒頭で、会議の目的はウクライナの短期的な国防需要について共通理解を確立することだとし、ウクライナが東部と南部でロシア軍の攻撃を撃退するのを支援するため北大西洋条約機構(NATO)加盟国とその他の同盟国が協調をさらに強めることができると語った。

  「ウクライナの防衛力強化を引き続き支援するため、われわれの軍需産業基盤を通じてやれることがもっとある」とオースティン氏は発言。会議にはウクライナのレズニコフ国防相も出席している。

ドイツ、ウクライナ向け軍事支援倍増へ

  ドイツ政府はゲパルト自走対空砲50両をウクライナに供与する。同国がロシアの侵攻に対抗できるよう、ドイツによる重火器提供の第1弾になる。

ドイツ、ウクライナ向け軍事支援倍増へ−ゲパルト自走対空砲を供与

岸田首相、ゼレンスキー大統領と電話会談

  岸田文雄首相は26日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、財政支援の増額や自衛隊の装備品提供などについて説明。ウクライナ側から要請のあった食料品や医薬品などの物資もできるだけ早く供与すると約束した。首相官邸が発表した。

ロシア、知事の直接選挙を一時中止する可能性−RBC

  ロシアのプーチン大統領は知事の直接選挙の一時的中止を提案する可能性がある。ロシアメディアのRBCが26日、事情に詳しい匿名の関係者3人を引用して報じた。直接選挙中止はプーチン大統領が有力議員と会談する27日に議論される可能性がある。今年の知事直接選挙は中止される公算が極めて大きく、その場合は地方議会が知事を選出する。また今年の地方議会選挙は来年ないし再来年に先送りされる可能性がある。

ロシア、知事の直接選挙を一時中止する可能性−RBC

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