(ブルームバーグ): 26日の米株式相場は反落。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は6週ぶり安値に沈んだ。米金融当局によるインフレ抑制策の強化に企業業績が耐えられるか疑問が浮上した。

  S&P500種は前日比2.8%安の4175.20。ダウ平均は809.28ドル(2.4%)安の33240.18ドル。ナスダック総合指数は4%下落。

  個別銘柄では、ゼネラル・エレクトリック(GE)が大幅安。サプライチェーンの問題を背景に、低調な利益見通しを示したことが嫌気された。テスラも急落。同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はツイッター買収で自身の資産を活用することに合意した。

  引け後に発表されたグーグル親会社アルファベットやテキサス・インスツルメンツ(TI)、マイクロソフトの決算が期待外れとなる中、通常取引終了後の時間外取引でも売りが継続した。ナスダック100指数に連動する最大の上場投資信託(ETF)も下落。ニューヨーク時間午後4時32分現在、アルファベットは4.5%安。

  米国債は上昇。株安に加え、2年債入札で需要が旺盛だったことなどが相場を支えた。ニューヨーク時間午後4時26分現在、10年債利回りが8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.74%。

米国債利回りの下げ止まらず、弱気ポジション行き過ぎの兆候で

  ニューヨーク・ライフ・インベストメンツのエコノミスト兼ポートフォリオストラテジスト、ローレン・グッドウィン氏は、「経済成長が危うい状況であることに疑いの余地はない。賃金やインフレ率が上昇する中、中央銀行が何とかソフトランディング(軟着陸)するための余地がますます小さくなっているのも間違いない」と指摘。「資産配分における大きな問題は、インフレが進むかどうかではない。それは既知の事実だ。むしろ、成長が維持できるかどうかだ」と述べた。

  外国為替市場ではドル指数が4営業日続伸し、約2年ぶり高値となった。企業決算や中国での新型コロナウイルス感染拡大、ウクライナでの戦争が株式への重しとなる中、逃避目的のドル買いが入った。月末を控えてヘッジのフローも堅調で、ドルは円を除く主要10通貨に対して全面高。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%上昇。ニューヨーク時間午後4時27分現在、ドルは対円では0.7%安の1ドル=127円31銭。利益確定の動きなどで、一時は0.9%安の127円03銭を付ける場面もあった。ユーロは対ドルで0.7%安の1ユーロ=1.0640ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。中国人民銀行(中央銀行)が景気支援を強化する方針を示したことで、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)拡大に伴う需要減退の懸念が和らいだ。この日はディーゼル相場も急騰した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比3.16ドル(3.2%)高の1バレル=101.70ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は2.67ドル高の104.99ドル。

  オアンダのシニア市場アナリスト、エド・モヤ氏は「人民銀による市場鎮静化の取り組み強化を背景に、原油相場は反発した」と分析。中国での大規模コロナ検査の結果が待たれる中、「需要破壊トレード」が小休止したと語った。

  ニューヨーク金先物相場は小反発。米国債利回りの低下が続き、金の投資妙味が相対的に高まった。中国当局が経済支援を強化する方針を示したことも意識された。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比0.4%高の1オンス=1904.10ドルで終了。

  コメルツ銀行のアナリスト、ダニエル・ブリーゼマン氏は「かなりの金利上昇期待がある中でも、金は引き続き相対的に底堅く推移する見通しで、深刻な価格下落はないとみている」とリポートに記した。同行は年末の金相場予想をオンス当たり1900ドルに引き上げた。

(更新前の記事で第5段落の米国債を上昇に訂正済みです)

Treasuries Hold Gains After Strong 2-Year Auction; Stocks Slide(抜粋)

Greenback Rises For Fourth Day Amid Haven Demand : Inside G-10(抜粋)

Oil Rises as Chinese Economic Assurances Ease Demand Concerns(抜粋)

Gold Gains as Bond Yields Fall, China Pledges to Aid Economy(抜粋)

(第4段落に追記し、更新します)

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