(ブルームバーグ): 26日の米株市場で、米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価が12%余り急落し、2020年9月以来の大幅安となった。時価総額は約1260億ドル(約16兆円)失われ、マスク氏の持ち分の価値も320億ドル(約4兆円)余り目減りした。

  イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が米ツイッター買収に必要な440億ドルの資金の一部を賄うため、テスラ株を売却するのではないかと投資家の間で不安が広がった。26日の株価は12.2%安の876.42ドルで取引を終えた。

  米連邦準備制度が今後連続して大幅な利上げに動く用意を示唆する中で、高成長株から資金を引き揚げる投資家の動きもテスラ株下落の背景にある。

  ナショナル・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、アーサー・ホーガン氏は「株式売却への懸念、成長株がより広範に売り込まれる状況に加え、イーロン・マスク氏が今回新たな挑戦を行うことで、手を広げ過ぎる恐れがあるという一定の不安を反映している」と分析した。

  テスラの株価は、マスク氏がツイッター株の保有を増やしたと公表した4日以降約23%値下がりし、時価総額は2750億ドル余り減少。マスク氏の持ち分(17%)のドル建ての価値も400億ドル余り目減りした。これはツイッター買収資金のうち、エクイティー部分で同氏が調達すると約束した額の約2倍に相当する。

  マスク氏はツイッターを裏付けとして金融機関から130億ドル、自らのテスラ持ち分を一部担保に125億ドルの資金を確保した。210億ドルのエクイティー部分は、詳細を十分に明らかにしていない。

マスク氏に210億ドルの謎、ツイッター買収資金の調達先は

  26日の終値(876.42ドル)に基づけば、担保に入っていないマスク氏保有のテスラ株の価値は114億ドルにとどまる。ブルームバーグの計算によると、直近で2月24日のように株価が740ドルを割り込めば、マージンローン(証券担保融資)125億ドルの担保としてもはや十分でない。

  AJベルの投資ディレクター、ラス・モールド氏は「テスラ株を担保とすることで、マスク氏はかなり危険を冒している。EVメーカーである同社の株価が予想外に急落すれば、大きな不安が生じかねない」と指摘した。

  

 

 

 

 

Tesla Drop Wipes Out $126 Billion on Musk’s ‘Bear Festival’ (1)(抜粋)

(第6段落以降に株価がさらに下落した場合の意味合いを追加して更新します)

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