(ブルームバーグ): オーストラリアの1−3月(第1四半期)のコアインフレ率は、2010年以来で初めてオーストラリア準備銀行(中央銀行)の目標(2−3%)上限を突破した。豪ドル相場と3年国債利回りは上げ、5月21日実施の総選挙前に利上げが決定されるとの観測が高まった。 

  豪統計局が27日発表したデータによると、豪中銀が注目する消費者物価指数(CPI)トリム平均の上昇率は前年同期比3.7%と、予想(3.4%)を上回った。前期比では1.4%(予想は1.2%)上昇した。

  スワップ市場は、豪中銀が来週5月3日の政策決定会合で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を0.15ポイント引き上げ、0.25%とする決定を完全に織り込んだ。

  豪中銀は最初の利上げが近いと示唆しているが、総選挙への影響を避けるため、来週の会合では政策金利を過去最低の0.10%に据え置くと多くのエコノミストが予想している。

  他の中銀が引き締めを開始する状況で、豪中銀は後手に回っていると既に批判されており、インフレ加速を示す今回の物価統計は、利上げ開始の圧力をさらに高めると同時に伝統的に慎重な同中銀に姿勢の転換を促す可能性もある。

  ゴールドマン・サックス・グループなどのエコノミストらは、豪中銀が5月3日の会合で政策金利を据え置いた後、6月に0.4ポイントの利上げを決定すると考えている。

 

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