(ブルームバーグ): 27日の米株式市場では、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が小幅反発。6週間ぶり安値水準となっていたのを好機と捉えた押し目買いが入り、一時は大きく買われたが、上げ幅を縮小した。相次いで発表された企業決算で市場のセンチメントが揺れる展開となった。

  S&P500種は前日比0.2%高の4183.96。ダウ平均は61.75ドル(0.2%)高の33301.93ドル。ナスダック総合指数はほぼ変わらず。ナスダック100指数は0.1%下落。

  中国による新型コロナウイルス感染封じ込めが難航していることや、米金融当局のタカ派姿勢などが重なり、主要株価指数は前日に3月半ば以来の安値に下げた。月間ベースでは、S&P500種が2020年3月、ナスダック100は08年10月以来で最悪のパフォーマンスに向かっている。

  個別銘柄では、決算が好感されたマイクロソフトが上昇し、センチメントの押し上げに寄与。一方、キャッシュバーン(現金燃焼)が市場予想を上回ったボーイングは下落。グーグル親会社のアルファベットも安い。

  通常取引終了後の時間外取引では、引け後に発表の決算でユーザー数が強い数字となったメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)が急伸。クアルコムなども値上がりした。

  コーナーストーン・ウェルスのクリフ・ホッジ最高投資責任者(CIO)は「一部決算が期待外れとなり、投資家はサプライチェーン問題やインフレ高進を主因とする投入コスト上昇について、米金融当局が金融状況の引き締めに注力していることと共に、期待の調整を正当化するものと認識しているようだ」と指摘。「バリュエーションやマージン、業績期待は全て下がるタイミングだ。大手ハイテクが失望を招くのであればなおさらだ」と述べた。

  米国債は下落。ニューヨーク時間午後4時28分現在、10年債利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.83%。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して総じて堅調。米国債利回りの上昇が背景。一方、ユーロはロシア産ガス供給や域内経済成長を巡る懸念で5年ぶり安値を付けた後、やや持ち直した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%上昇し、5営業日続伸。ニューヨーク時間午後4時29分現在、ドルは対円で0.9%高の1ドル=128円38銭。押し目買いやストップロスのドル買いが入ったほか、日本の大型連休を控え日本の輸入企業や投資家の需要にも支えられた。ユーロは対ドルで0.7%安の1ユーロ=1.0560ドル。一時は1.2%安の1.0515ドルを付けた。

  ニューヨーク原油先物相場は小幅続伸。ロシア産原油の段階的禁輸を支持する用意がドイツにあるとの報道や、中国の新型コロナウイルス対策が需要に与える影響など強弱材料が交錯し、日中の値動きは不安定だった。

独はEUのロシア産原油禁輸を支持する用意、段階的なら−関係者 (1)

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比32セント(0.3%)高の1バレル=102.02ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は33セント高の105.32ドル。 

  トータスのポートフォリオマネジャー、ブライアン・ケッセンス氏は、欧州連合(EU)がロシア産原油禁輸で協調した場合、市場に残るそれ以外の原油は「価値がその分高まる」と述べた。

  ニューヨーク金相場は反落し、2カ月ぶり安値。米国債利回りとドルが上昇し、利子を生まない金の投資妙味が後退した。中国では上海市当局が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)措置の緩和を示唆したが、トレーダーは「ゼロコロナ」政策の経済的影響を注視している。 

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は再び1オンス=1900ドルを割り込み、前日比0.8%安の1888.70ドルで終了した。

Tech Rebounds in Late Trading on Surge in Meta: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries Extend Losses Late in Day; Swap Spreads Further Widen(抜粋)

Dollar Mostly Higher, Euro Bounces From 5-Year Low: Inside G-10(抜粋)

Oil Ekes Out Gain as EU Ban on Russian Crude Gains Support(抜粋)

Gold Drops to Two-Month Low as Bond Yields Rebound, Dollar Gains(抜粋)

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