(ブルームバーグ): メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)が27日発表した1−3月(第1四半期)の主力ソーシャルネットワーク、フェイスブックのユーザー数は市場予想以上に増加した。新世代のユーザーがTikTok(ティックトック)といったより新しいサイトに集まる中で失速しつつあるとの懸念が払しょくされた可能性がある。株価は時間外取引で一時19%余り上昇した。

  発表資料によると、フェイスブックの1日当たりアクティブユーザー数(DAU)は19億6000万人となり、初の減少となった前四半期から成長軌道に復帰した。アナリスト予想は19億4000万人だった。売上高は6.6%増の279億ドル(約3兆5800億円)で、ロシアによるウクライナへの侵攻がなければこれ以上に増加していたと同社は説明した。

  メタの株価は今年50%近く下落。主力事業に加え、ソーシャルメディアフィードの広告という収益エンジンが勢いを失いつつあるとの懸念が市場で高まっていた。しかし、フェイスブックの1−3月DAUが3100万人増えたことで、そうした懸念は少なくとも今のところ一服したようだ。

  ただ、メタの課題はなお多い。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、動画共有アプリのTikTokが若いユーザーの関心獲得で重大な競争相手になっていることを認めている。またアップルの「iPhone(アイフォーン)」に関するデータ収集規則変更でメタでは、ユーザーへのターゲティング広告提供能力が損なわれている。

  メタは売上高の見通しを踏まえ、通期の支出計画を870億ー920億ドルと、従来目標の最大950億ドルから引き下げた。

  メタによると、4−6月(第2四半期)売上高は280億−300億ドルの見通し。アナリスト予想平均は307億ドルだった。

  同社は発表資料で「こうした見通しは1−3月の売上高の伸びに影響したトレンドの継続を反映しており、ウクライナでの戦争と重なった同四半期後半の軟調さも含まれる」と説明した。

  1−3月の純利益は74億7000万ドル(1株当たり2.72ドル)。1株利益のアナリスト予想平均は2.56ドルだった。

  ザッカーバーグ氏は同日、アナリストとの電話会見で、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)テクノロジー構築を進める「リアリティ・ラボ」部門がメタの事業に大きく貢献するのは数年先になるとの認識を改めて示した。 

  またVR向け新型ヘッドセットの「プロジェクト・カンブリア」(コード名)を年内に投入する計画も明らかにした。この製品はノート型パソコンの代わりとして仕事目的での利用が想定されているとした。

 

(最後の2段落にザッカーバーグ氏発言を追加して更新します)

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