(ブルームバーグ): 世界の債券市場にとって最悪の月が終わろうとしている。米連邦準備制度が2000年5月以来最も積極的な引き締めに向かっているほか、今後数週間に利上げが相次ぐと見込まれている。

  ブルームバーグのグローバル総合トータルリターン指数は4月に入り4.9%低下と、1990年の導入後で最大の月間下落率に向かっている。オーストラリアの3年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.74%、ニュージーランドの2年債利回りは8bp上昇し3.39%となった。

  インフレ加速懸念が世界中の債券相場に打撃を与えている。欧州ではロシアがポーランドとブルガリアへのガス供給を停止。豪州のインフレ率はオーストラリア準備銀行(中央銀行)の目標を上回った。

  スワップ取引は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が5月4日に0.5ポイントの利上げを実施するほか、豪中銀やイングランド銀行(英中銀)も政策金利を来週引き上げることを織り込んでいる。

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  豪ウエストパック銀行のストラテジスト、イムリー・スパイザー氏(ニュージーランド・オークランド在勤)は「米利上げが一巡して落ち着くまで、世界の利回りはさらに上昇する可能性がある」と指摘。「米国の政策金利が上昇し続ける限り、もしくは結果として起こる景気減速についてより確信が持てるようになるまで、投資家は債券購入には消極的だろう」と述べた。

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