(ブルームバーグ): 28日の欧州株は続伸。インフレ加速や金融政策引き締めのリスクに対する企業の対応力を見極めようと、投資家の注目は一連の決算発表に集まった。

  ストックス欧州600指数は0.6%高。一時は1.4%高まで買い進まれたが、1−3月(第1四半期)の米経済が予想に反して縮小すると上げ幅を縮小した。金融政策引き締めやインフレ加速に加え、米国の実質国内総生産(GDP)減少はスタグフレーション懸念を一段と高めかねない。

米GDP、1−3月は予想外の減少−消費堅調も輸入増が押し下げ (3)

  業種別では自動車や旅行・娯楽、テクノロジーが上昇。鉱業株は下落した。欧州連合(EU)が検討するロシア産原油の輸入禁止に対して、ドイツが反対を取り下げたとの報道を受けて原油が上昇。エネルギー株も値上がりした。

  欧州債市場では、ドイツのインフレ率が4月に統計開始以降で最高を記録したことに反応し、同国債が下落。10年債利回りは約2週間ぶりの大幅な上昇となった。

ドイツのインフレ率、4月は7.8%と過去最高−戦争が強く影響

  短期金融市場では、欧州中央銀行(ECB)による利上げは7月時点で23ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)が織り込まれている。前日は20bpだった。12月時点での織り込み具合は88bpと、前日から8bp上昇した。

  イタリア債も下落。ドイツ債とのスプレッドは2020年6月以来となる180bp超に拡大した。

  英国債は利回り曲線がベアスティープ化。短期金融市場ではイングランド銀行(英中央銀行)による利上げは12月までに計150bpが織り込まれている。これは年内全ての金融政策会合で0.25ポイントの利上げが決定されることに相当する。

4月28日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

European Shares Gain on Busy Earnings Day, Trimming Monthly Drop

(抜粋)  

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