(ブルームバーグ): 米供給管理協会(ISM)が発表した4月の製造業総合景況指数は予想外に低下し、2020年以来の低水準となった。新規受注と生産、雇用の拡大がそれぞれ減速した。

  厳しい制限措置を伴う中国の新型コロナウイルス対策により、根強い供給制約問題が悪化し、それが製造業に影響したことを統計は浮き彫りにした。新規受注と生産の指数は拡大圏にはとどまったものの、いずれも2020年5月以来の低水準となった。

  4月は17業種が活動の拡大を報告。衣料や機械、プラスチックで拡大が目立った。

  入荷遅延の指数は5カ月ぶりの高水準。輸送面のボトルネックや遅延が引き続き製造現場で問題となり、納期が遅れていることを示した。

  ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は発表文で「米国の製造業はなおも需要主導型で、サプライチェーンの制約を受けた環境にある」と指摘。「4月は、労働力不足の解消に向けた進展がサプライチェーンの全階層で鈍化した」と分析した。

  仕入れ価格指数は前月からはやや低下したが、引き続き非常に高い水準にとどまった。

  雇用の指数は50.9に低下。7カ月ぶりの低水準で、雇用ペースの鈍化を示唆した。

  このほか、需給のミスマッチがやや解消に向かったことも示された。受注残の指数は伸びが減速。顧客在庫の指数は過去データとの比較ではなおも低いが、上昇して2020年12月以来の高水準となった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

(統計の詳細を追加します)

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