(ブルームバーグ): 5日の外国為替市場ではポンドがドルに対して大幅下落、2020年3月以来の大幅安となっている。イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を引き上げたものの、投資家の関心は23年のリセッション(景気後退)入りを予想したことに集まった。

  ポンドは一時2.3%安の1.2336ドルまで下落し、2020年6月以来の安値を付けた。英2年債利回りは一時25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して約1.39%と、欧州連合(EU)離脱方針が決まった16年の国民投票直後の大幅な低下と並んだ。

  短期金融市場では英中銀の利上げ見通しが後退し、6月に見込まれる利上げ幅は27bpとなった。英中銀がこの日の利上げを発表する前は33bpだった。

  英中銀は政策金利を0.25ポイント引き上げ、金融危機以降で最高となる1%とした。一方、英経済は2桁のインフレに圧迫されて来年はマイナス成長になる見通しだと警告。ベイリー総裁は記者会見で、家計のひっ迫で景気は既に減速を始めていると語った。

英中銀、政策金利1%に上げ−10%インフレとマイナス成長予想 (1)

  INGグループのシニア金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブベ氏は英中銀政策委員会内の「少数のタカ派に惑わされてはならない」と指摘。「2023年のリセッション予測と、24年にインフレ率が1.5%に低下する見通し、失業率の上昇予想。どれも市場が織り込む引き締め規模に経済が耐えられないことを示唆している」と述べた。

Pound Drops Most Since Pandemic After Surprise Recession Warning(抜粋)

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