(ブルームバーグ): 米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が世界一の富豪だとしても、米ツイッター買収のために巨額の資産を危険にさらすことを望むかといえば、そうではない。

  テスラ共同創業者のマスク氏は、ツイッター買収資金を一部賄うため、総額約71億ドル(約9270億円)の出資の約束を投資家から取り付けた。これにより複雑な買収案を組み換え、複数の投資銀行から先月確保したマージンローン(証券担保融資)125億ドルを半分に圧縮することが可能になった。

マスク氏、ツイッター買収へ新たに71億ドル調達−投資家の支持広がる

  マスク氏が提供可能なテスラ持ち分が125億ドルのマージンローンの担保価値(625億ドル)を維持するには、テスラの株価が837ドル前後を上回る必要があった。だがマージンローンを62億5000万ドルに圧縮すれば、株価は419ドルより高ければよい。

  ツイッター株式の9%強を既に取得したマスク氏は、440億ドルでの買収受け入れが発表されて以降、85億ドル余りのテスラ株を売却し、買収資金の一部を確保した。5日の届け出資料によれば、同氏とパートナーは今後、エクイティー部分272億5000万ドル相当を工面する必要がある。

マスク氏、テスラ株85億ドルを売却−ツイッター買収合意発表後に 

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、マスク氏は約2500億ドル相当の資産を保有するが、多くが現金化しにくい非流動性資産という。

 

 

 

 

Musk Cuts His Margin Risk With Equity Partners for Twitter (1)(抜粋)

©2022 Bloomberg L.P.