(ブルームバーグ): 防衛省は5日、北朝鮮が複数の地点から弾道ミサイルを少なくとも6発発射したと発表した。いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。岸田文雄首相は、今年に入り北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含め高い頻度で弾道ミサイル発射を繰り返しているとし、「断じて許すことはできない」と強く非難した。

  発表によると、弾道ミサイルには変則軌道で飛翔したものが含まれる可能性があり、6発以外にもミサイルを発射した可能性があるという。航空機や船舶からの被害情報は確認されていない。共同通信によると、岸信夫防衛相は「短時間で3カ所以上から、極めて多い数の発射は異例だ。断固許容できない」と批判した。韓国の聯合ニュースは、北朝鮮が短距離ミサイル8発を発射したと報じた。

  岸田首相は視察先の福島県で記者団に対し、8日に日米韓の次官級協議を行うなど引き続き米国、韓国とも緊密に連携しながら情報収集、警戒監視に全力を上げ、「わが国の平和と安全の確保に万全を期していきたい」と語った。

  北朝鮮は、バイデン米大統領が韓国と日本の訪問を終えた翌日の5月25日にもICBMと短距離弾道ミサイルとみられる3発の飛翔体を発射していた。

  金正恩朝鮮労働党総書記は、4月25日夜に行った軍事パレードの演説で核戦力の強化を急ぐと表明した。過去6回の核実験を実施した豊渓里の施設でトンネルを修復するような動きも見られ、日米韓の3カ国は北朝鮮が核実験に踏み切る可能性もあるとして警戒を強めている。

(防衛省発表を加え、内容を更新します。)

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