(ブルームバーグ): 6日の米金融市場は前日に続いて荒い値動きが続き、株式相場は続落。雇用統計を受け、金融当局がインフレ対応策として現行の利上げ方針を維持するとの見方が強まり、売りが続いた。

  週末を控えて荒い値動きが目立ち、神経質な展開となる中、S&P500種株価指数はプラス圏を維持できず、約1年ぶりの安値に下げた。週間では5週連続で下げ、2011年6月以来の長期下落局面となった。

  S&P500種は前日比0.6%安の4123.34。ダウ工業株30種平均は98.60ドル(0.3%)安の32899.37ドル。ナスダック総合指数は1.4%低下。

  米国債市場では利回り曲線がさらにスティープ化。10年債利回りは3%を上回る水準を維持した。ニューヨーク時間午後4時19分現在、10年債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.13%。

  非農業部門雇用者数は前月比42万8000人増。ただ、労働参加率が低下したことで、雇用主は今後あらためて賃上げを迫られ得る。米金融当局の高インフレへの対応が一段と複雑になる可能性が高まりそうだ。

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  外国為替市場では、前日に大幅高となったドル指数が小幅続伸。米長期債利回りの上昇が背景にある。対円でのドルは週間で9週連続上昇し、2013年以来の長期連続高となった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時19分現在、ドルは対円で0.3%高の1ドル=130円58銭。ユーロは対ドルで0.1%未満高い1ユーロ=1.0544ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は3営業日続伸し、終値で6週ぶり高値となった。欧州連合(EU)がロシア産原油の禁輸に動き、市場の需給タイト化が示唆されている。原油は週間ベースでは、2カ月ぶりの2週連続高。

  EUはロシア産原油の輸入を向こう6カ月間で段階的に禁止し、石油製品については年内に輸入禁止とする計画だ。

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  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比1.51ドル(1.4%)高の1バレル=109.77ドルで終了。週間では4.9%値上がり。ロンドンICEの北海ブレント7月限は前日比1.49ドル高の112.39ドルで終えた。

  ニューヨーク金相場は上昇。雇用統計で賃金の伸びが鈍化し、金融当局が今後数会合で引き締めペース加速を促されることはないことが示唆された。

  ただ、金は週間ベースでは昨年12月以来最長の3週連続下落。インフレ懸念が強まり、米国債利回りが上昇したことが背景にある。

  スポット価格はニューヨーク時間午後2時52分現在、前日比0.4%高の1オンス=1883.40ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、0.4%高の1882.80ドルで終了した。週間では1.5%安。

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