(ブルームバーグ): 米消費者の3年後の予想インフレ率が4月に上昇したことが、ニューヨーク連銀の最新調査で分かった。長期的なインフレ期待の抑制を目指す米連邦準備制度にとって懸念すべき兆候となった。

  同連銀の消費者調査によると、3年後の予想インフレ率(中央値)は4月に3.9%と、昨年12月以来の高水準となった。一方、1年後の予想インフレ率は過去最高となった3月から鈍化し、6.35%となった。ガソリン価格見通しの大幅低下が寄与した。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長ら当局者はサプライチェーンの混乱収束や需要の落ち着きを理由に、長期インフレ期待は引き続き十分抑制されているとの見解を示してきた。

  しかし今回の消費者調査の結果は、こうした見解と矛盾する可能性がある。40歳未満の消費者が予想する3年後のインフレ率は過去最高の4%に上昇、南部や年間所得5万ドル(約650万円)未満の消費者の予想も大幅に上振れした。

  ブルームバーグが今月実施したエコノミスト調査によると、今年の消費者物価上昇率見通しは平均6.9%で、2024年には2.4%に鈍化が見込まれている。

Longer-Term Inflation Expectations Rise in New York Fed Survey(抜粋)

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