(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストによると、明白なリセッション(景気後退)が回避されたとしても、米国株の見通しは特に明るいものではない。

  デービッド・コスティン氏ら同行ストラテジストらは顧客向けリポートで「経済および最終的には株価にとっての最善のシナリオはおそらく、株式市場の抑制されたリターンが続く期間を伴うだろう」と指摘。「われわれの基本ケースであるリセッションのないシナリオでも、株式のバリュエーションを巡るリスクは下向きに傾いている」と述べた。

  S&P500種株価指数は6日に5週連続安を記録。これは2011年6月以来、最長の下げ局面。記録的なインフレ率や景気減速、物価高騰の抑制を目指す米金融当局による積極的な引き締め策がリスク志向やバリュエーションを圧迫する中、同指数は年初来で16%余り下落している。

  ゴールドマンは今年、S&P500種の年末予想を2回下方修正した。現在の予想は4700で、2022年の米国株のリターンがわずかにマイナスになる見通しを示唆するものだ。リセッションが回避されれば同行の目標水準に達する可能性はあるものの、経済が縮小すれば3600への下落もあり得るとしている。

  ストラテジストらは「インフレの道筋が明らかになるまで、変動は大幅なままだろう」と述べ、「金融環境の引き締まりと市場の乏しい流動性のため、3月下旬と同様の規模の短期的反発を主張するのは難しい」と指摘。投資家にとって唯一の希望の兆しは、最近の下げ相場を受けて悪材料の大部分が価格に現在織り込まれている可能性が高いことだと付け加えた。

Goldman’s Kostin Sees Stocks Downside Even If Recession Avoided(抜粋)

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