(ブルームバーグ): 株式には良い1年になりそうにない。ウォール街は2022年の新しい現実に渋々向き合っている。

  クレディ・スイスは先週、S&P500種株価指数の見通しを下方修正した。ゴールドマン・サックス・グループとバンク・オブ・アメリカ(BofA)、モルガン・スタンレーもここにきて米国株が今年苦戦すると予想し始めている。

  米連邦準備制度が進めている積極的な利上げサイクルは米国の企業収益と経済成長を圧迫する見通し。金融緩和策は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に見舞われた2020年3月から昨年末までにS&P500種の100%超の上昇を後押ししたが、ここにきて株式相場の主要な支えが徐々に崩れる恐れがある。

  米経済がリセッション(景気後退)を回避できたとしても、株式相場はリスクを伴うとゴールドマンのストラテジストらは指摘する。

  デービッド・コスティン氏ら同行ストラテジストは顧客向けリポートで「経済および最終的には株価にとっての最善のシナリオはおそらく、株式市場の抑制されたリターンが続く期間を伴うだろう」と予想。「インフレの道筋が明らかになるまで、変動は大幅なままだろう」との見通しを示した。

  ゴールドマンのコスティン氏、景気後退回避でも米国株に下振れリスク

  確かに、これらの見通しは各行の正式予測にはまだ反映されていない。4月中旬時点では、ブルームバーグが追跡したストラテジストのS&P500種年末目標中央値は4875だった。現在の水準は4000前後。

  例えば、ゴールドマンは同指数の年末予想を現在4700としており、2022年の米国株のリターンがわずかにマイナスになる見通しを示唆。経済が縮小すれば3600への下落もあり得るとしている。

  BofAのストラテジストも、S&P500種予想の下方修正には至らずとも、株安の流れがさらに続くと6日の顧客向けリポートで指摘。同行のストラテジスト、スティーブン・サットマイヤー氏は9日付のリポートで1928年以降のデータを分析し、4月の月間騰落率がマイナスの年は、その年の残りの期間に同指数が苦戦する傾向があると指摘した。

  ウォール街で最も声高な弱気派の1人であるモルガン・スタンレーのチーフ米国株ストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は先週、S&P500種が短期的に少なくとも3800に下落し、3460まで下げる場面もあり得るとの見通しを顧客に伝えた。

Goldman Sachs and the Rest of Wall Street Are Souring on S&P 500(抜粋)

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