(ブルームバーグ): 米大手銀行が特別買収目的会社(SPAC)関連の業務から手を引いている。規制強化によるリスク増大を懸念している。

  ゴールドマン・サックス・グループは上場させたSPACの大半から撤退し新規の引き受けも停止する方針だとブルームバーグが9日に報じた。バンク・オブ・アメリカ(BofA)もSPAC関連の業務を縮小し、関連の政策を検証する中でさらに撤退を進める可能性があると、事情に詳しい関係者が述べた。

  金融業者や政治家、有名人がここ数年こぞってSPACに参入したが、米証券取引委員会(SEC)の新しいガイドラインがブームをしぼませた。既に市況悪化、規制当局の懸念、リターン低下の中でブームには陰りが見えていた。

  急拡大した市場への監視強化を目指すSECの新規則に基づき引受企業が責任を問われるリスクを、銀行は懸念している。新規則はSPACに利益相反の可能性に関する一段の情報開示を求めるほか、誤った見通しに関して投資家が訴訟を起こすことを容易にする。

  また、SPAC上場の引受会社がその後の対象企業買収の引き受けも務めることを求めており、引受会社の責任増大は投資銀行のリスクを高めると法律事務所が指摘している。

  シティグループもSPAC上場の引き受けを一時停止したと、ブルームバーグが先月報じていた。

シティがSPACのIPO引き受け一時停止、監督強化案受け−関係者

Global Banks Flee the Monster SPAC Market They Helped Create(抜粋)

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