(ブルームバーグ): イエレン米財務長官は10日、「テラUSD(UST)」のドルペッグが外れたこと(デペッグ)について、ステーブルコインの規制の枠組みを整備する緊急性を示すものだと指摘した。ステーブルコインは一定の価格帯を保つことで、多くの暗号資産(仮想通貨)に見られる激しい変動を最小化することを目指している。

  上院銀行住宅都市委員会での証言でイエレン長官は、「テラUSDとして知られるステーブルコインから資金が流出し価値が下落した」と指摘。「これは急速に成長する商品であり、金融安定性へのリスクが存在するため適切な枠組みが必要なことを示していると考える」と発言した。

  イエレン長官は同委員会の共和党筆頭理事を務めるトゥーミー議員の質問に答えた。ステーブルコインの規制枠組みの法案を年内に通過させることが「極めて適切だ」とイエレン氏は述べた。

  同氏はさらに、現在の規制の枠組みは、新種の決済商品としてのステーブルコインのリスクに対し「一貫性のある」包括的な基準を提供していないとの見解をあらためて示した。

  テラUSDは、「テザー」や「USDコイン」と同様に、アルゴリズムによってドルとのペッグを維持する仕組みのステーブルコインだが、7日以降は1ドルを下回って推移しており、下げ幅を拡大する場面もあった。

  米連邦準備制度も9日、半期に一度の金融安定報告で、ステーブルコインがもたらす金融リスクについて警告した。

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