(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=130円台前半で推移。米金利の動きをにらんで小幅に上下しながらも、海外時間に米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて、米インフレ動向を見極めようと様子見姿勢の強い展開となった。

市場関係者の見方

ソニーフィナンシャルグループの石川久美子シニアアナリスト

取りあえず米CPIを待ちたいという動き。突発的な材料がなければ基本的にCPI前は静かな相場つきになると思う米CPIは前月から伸び鈍化が予想されているが、全般的に米金融当局者の発言がタカ派化しているとみなされやすい中、予想を超えてインフレが引き続き高水準であることを強く認識させる結果になった場合は米長期金利上昇に伴いドル高が進みやすい円売りポジションが積み上がっているのも確かなので、CPIが予想以下となればいったんドル売りになると思うが、日米金融政策スタンスの違いが明確である以上、ドル・円の大崩れはないだろう

マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト

マーケットはスタグフレーションを懸念し始めている状況だが、FRB(米連邦準備制度理事会)の信頼を失ったわけではないのでドル買いトレンドそのものは変わらない金利格差を背景にドル買い・円売りをしておけば安心というところは終わったが、米CPIの鈍化はすでに織り込まれていることを考えるとドル売り材料にはならない瞬間的にドルが売られるならみんな拾ってくるだろう

背景

4月の米CPIの市場予想は前月比0.2%上昇、3月の同1.2%上昇から鈍化。前年同月比では8.1%上昇の予想、3月は同8.5%上昇と1981年終盤以来の大幅な伸び米10年債利回りは10日に3%を割り込み、一時2.94%前後まで低下。11日アジア時間は2.97−2.99%台で推移FRB当局者が50bp利上げ相次ぎ支持、メスター総裁は75bpに含み

 

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