(ブルームバーグ): 中国の生産者物価は先月、予想を上回る伸びとなった。また、新型コロナウイルス感染拡大やロックダウン(都市封鎖)の影響で食品や燃料が値上がりする中、消費者物価も加速した。

  国家統計局が11日発表した4月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比8%上昇。ブルームバーグ集計のエコノミスト予想中央値は7.8%上昇だった。3月は8.3%上げていた。

  一方、4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.1%上昇と、前月(1.5%上昇)から伸びが加速。エコノミスト予想では1.8%上昇が見込まれていた。

  商品相場はウクライナ情勢に伴う高値から幾分下がっているものの、コストは高止まりしており、製造業の利益が圧迫されている。中国国内のコロナ感染拡大やそれに伴う対策が間接的に操業コストを高めており、工場での生産の維持や原材料の確保、完成品の出荷は厳しさを増している。

  国家統計局の専門家、董莉娟氏は発表文で、消費者物価の上昇はコロナ感染拡大と世界的な商品値上がりによるものだと分析した。

  ピンポイント・アセット・マネジメントの張智威チーフエコノミストは、「消費者のパニック買いや買いだめも需要を押し上げたとみられる」と指摘。「サプライチェーンの混乱が徐々に解消するとともに、インフレ圧力は後退する可能性がある」と述べた。

  一部地域のロックダウンによる影響で、4月は食品の値上がりが目立った。生鮮野菜は前年同月比24%上昇。3月は17.2%上げていた。一方、豚肉価格は33.3%下落と、引き続き大きな下げとなった。

  燃料の値上がり(約28%上昇)も消費者物価の押し上げ要因。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは0.9%上昇と、3月の1.1%上昇から伸びが鈍った。

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