(ブルームバーグ): 米国民は4月も、さまざまな生活必需品と裁量的支出カテゴリーの価格急上昇に見舞われた。

  11日発表された4月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.3%上昇と3月の8.5%から若干伸びが鈍化し、インフレがエコノミスト予想の通りピークに達した可能性を示唆したものの、前月比では予想を上回る伸びとなり、項目別のデータも状況の厳しさを示した。サービスコスト上昇が加速したほか、モノのインフレも大部分が高水準を維持、物価圧力の持続性と幅広さを示した。 

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏はリポートで「インフレがすでに落ち着き始めたというわずかな期待も打ち砕かれた」とし、物価は落ち着いていないと指摘した。

  エコノミストは、米国民が新型コロナウイルスに関連した制限措置の終了に伴い外食などのサービスに支出の軸足を移すことでモノのインフレが和らぎ、物価の沈静化にもつながると想定していた。しかしそれはまだ実現していない。

 

  食料品価格の前年比上昇率は1981年以来の大きさ。電気などの家庭向け公共料金も前年同月比13.7%上昇と08年以来の大幅値上がりだった。航空運賃も前月比で18.6%急上昇した。

  4月のCPI発表前の時点で、エコノミストらは7−9月(第3四半期)にインフレ率が7%を下回ると見込んでいた。しかし、ウェルズ・ファーゴのエコノミスト、サラ・ハウス、マイケル・パグリース両氏は11日のリポートで、同四半期のインフレ率は8%をわずかに下回る水準で高止まりすると予想。60%超の項目で過去1年の値上がりは5%を超えていたとして、「インフレは依然として広範囲に及んでおり、抑制はますます困難になっている」と分析した。

What Peak? US Inflation Data Show Still-Torrid Price Pressures(抜粋)

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