(ブルームバーグ): 米生産者物価指数(PPI)は4月も前年比で大きな伸びとなった。消費者物価の高止まりが想定より長く続く可能性が示唆された形で、米金融当局は積極的な利上げ姿勢を維持する公算が大きい。3月分も上方修正された。

  変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPPIは前月比0.4%上昇。市場予想(0.7%上昇)を下回ったが、3月分は速報値の1%上昇から、1.2%上昇へと修正された。4月は前年同月比では8.8%上昇となった。

  ロシアのウクライナ侵攻や中国での新型コロナウイルス関連ロックダウンを背景に、サプライチェーンの制約状況が一段と深刻化している。生産者は引き続きコスト上昇に見舞われる公算が大きく、消費者への価格転嫁が進む可能性が高まっている。

米消費者物価指数、4月は予想以上の伸び−インフレ長期化を示唆 (2)

  コメリカ銀行のチーフエコノミスト、ビル・アダムズ氏は「米金融当局は今回の利上げサイクルの終点について考え始める前に、インフレが鈍化し、利上げが需要を減速させつつあることを示す、より明確な証拠を見たいと思うだろう」とリポートで指摘した。

  4月のPPIでは、財が前月比1.3%上昇。自動車やディーゼル油、卵などが上昇した。一方、サービスは横ばい。

  エネルギー価格は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて3月に前月比6.4%上昇と急激に上がっていたが、4月は1.7%上昇に鈍化した。

  食品とエネルギー、貿易サービスを除くPPIは前月比0.6%、前年同月比で6.9%それぞれ上昇した。

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