(ブルームバーグ): 世界最大のステーブルコイン、テザーが価格安定のためのドルとの1対1のペッグを失いつつあるとの懸念が広がる中、同コイン発行体テザーのパオロ・アルドイノ最高技術責任者(CTO)は投資家の懸念解消に動いた。過去24時間の6億ドル(約770億円)を含め、償還に問題はなかったと強調した。

仮想通貨市場のパニック売りは沈静化、テザーが持ち直す

  アルドイノ氏は12日にツイッターの音声チャット機能「スペース」で、「実際にペッグは崩壊しなかった」とした上で、「テザーが1ドルでの償還を履行していなかったら崩壊していただろう」と語った。

  スペースが終了した直後、「USDT」として知られるテザーはペッグを回復した。この日は一時0.9455ドルに下げる場面もあった。テザーの将来を巡る懸念もあり、暗号資産(仮想通貨)相場はこの日下落していた。

  トレーダーはボラティリティーが高い際、テザーに資金を移す。クリプトコンペアによると、ビットコイン全体の約半分がUSDTで購入されている。「UST」として知られるより小規模なステーブルコイン、テラUSDが今週急落し、多くのトレーダーは他のステーブルコインもこれに続くのではないかと懸念した。一部の新たな暗号資産ユーザーがUSTとUSDTを混同した可能性もある。

  スペースに参加した暗号資産のパイオニアの一人であるJan3の最高経営責任者(CEO)、サムソン・マウ氏は「それは間違いなく混乱の一因だ」と述べた。

 

Tether Takes Victory Lap After Stablecoin Regains Peg(抜粋)

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