(ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)は新規の住宅ローン金利を事実上、引き下げた。低迷する住宅市場をてこ入れして景気を浮揚させる狙いがある。

  中銀の15日の発表によると、1軒目購入者の住宅ローン金利の下限は4.4%と、従来の4.6%から引き下げられる。住宅需要の下支えが目的で、人民銀は「不動産市場の安定的かつ健全な発展を促進する」とした。

中国、1軒目購入者向け住宅ローン金利下限を引き下げ

  中国の住宅市場は国内経済成長の重要な原動力だが、ほぼ1年前から低調だ。住宅販売は2021年8月以降、毎月2桁のペースで減少しており、新築住宅価格も下落傾向にある。今年に入ってからの新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)などで状況は悪化し、信頼感に影響が出ているほか住宅購入機会がかなり限定的になっている。

  魏琪氏らゴールドマン・サックス・グループのエコノミストは、住宅ローン金利引き下げは「政策当局者が具体的な措置で不動産政策緩和を推進していることを示す大々的かつ明確なシグナルだ」とし、「今回の発表は正しい方向への一歩に見え、全国レベルの政策であることを踏まえると従来の自治体での緩和より重要だ。ただ、市場を安定させるには追加の支援策が必要だと考えられる」と指摘した。

China Cuts Mortgage Rates to Counter Collapse in Home Sales(抜粋)

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