(ブルームバーグ): 16日の米株式市場ではS&P500種株価指数が反落。日中に一進一退の展開が続いた後、引け際1時間に失速した。米国と中国での新たな景気低迷の兆候が意識された。

  S&P500種は前週末比0.4%安の4008.01で終了。テスラやアマゾン・ドット・コム、アップルといった大型株の下げが響いた。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は1.2%安。ナスダック総合指数も1.2%下落。一方、ダウ工業株30種平均は26.76ドル(0.1%)高の32223.42ドル。

  朝方発表された5月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場の予想外に活動縮小を示した。縮小は過去3カ月で2度目。経済活動の減速は米金融政策の軌道を複雑にする可能性があるとの懸念を強めた。

NY連銀製造業景況指数、予想外のマイナス圏−3カ月で2度目 (1)

中国経済が急失速−「ゼロコロナ」生産や消費に大打撃 (3)

  CIBCプライベート・ウェルス・マネジメントのデービッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は「リセッション(景気後退)入りを見込んで、市場から投資資金が引き揚げられている」と指摘。「リセッションが起きるとの見方に強く反論するのは率直に言って難しい。米金融当局の引き締めが大抵の場合それを引き起こすというのは周知のことだ。今回はそうならないとの理由が必要になるが、その理由を考え付くのは容易ではない」と述べた。

  米国債市場ではニューヨーク時間午後4時25分現在、10年債利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.88%。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して高安まちまち。原油高を追い風にカナダ・ドルは上昇。ポンドも値上がりした。ユーロはもみ合った後、上昇を再開。欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測が高まった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時26分現在、ドルは円に対して0.1%安の1ドル=129円08銭。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.0431ドル。ドルは対カナダ・ドルで0.6%安の1ドル=1.2856カナダ・ドル。

  シティグループのバシレイオス・ギオナキス氏は「短期的にはドルに対する円ロングが魅力的だと考える。成長懸念が残る中、リスク資産の下落継続に加え、短期的な米国債利回り低下の局面も予想されるというのが当社として最もあり得るシナリオだ。当社の見解では、この組み合わせはドル・円の下落を示唆する。ドルのポジション動向がロングに傾いている場合はなおさらだ」と顧客向けリポートに記した。

  ニューヨーク原油先物相場は4営業日続伸。精製品の世界的な供給不足を受け、夏季の供給を巡って懸念が高まり、燃料価格が引き続き押し上げられた。米ガソリン先物相場は初めて1ガロン=4ドルを超え、ガソリン小売価格の全米平均も最高値を更新した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前営業日比3.71ドル(3.4%)高の1バレル=114.20ドルと、3月後半以来の高値で終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は2.69ドル高の114.24ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。ドルの下落を背景に買いが入った。朝方は世界の主要中央銀行がタカ派姿勢を取っていることから、金利の付かない金の魅力が薄れ、軟調な場面が目立った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前週末比0.3%高の1オンス=1814ドルちょうどで終了した。

Treasuries End Mixed, Off Highs as Stocks Stabilize; Belly Leads(抜粋)

Dollar Drops as Pound Rises to Session High, CAD Up: Inside G-10(抜粋)

Oil Rose to Highest Since March as Fuel Markets Heat Up(抜粋)

Metals Advance on China’s Mortgage Move, Shanghai Covid Progress(抜粋)

Gold Extends Losses After Biggest Weekly Fall in Almost a Year(抜粋)

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