(ブルームバーグ): 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、金融市場における流動性悪化について特に重大視しない姿勢を示した。総裁は16日の講演で、投資家が世界で発生しているイベントを巡る不確実性や米金融政策の変化に対応しようとする中でボラティリティーが高まっており、そうした状況では流動性の悪化は想定されていたと指摘した。

  総裁はニューヨークで開かれた米抵当銀行協会(MBA)の会議で、「世界的に不確実性が強く、イベントも多く発生しているという環境だ。われわれの行動も金融政策をより正常な金利へと非常に力強い方向に動かしている」と説明。「米国債などで見られるボラティリティーは、市場がそうした情報を消化していることを示している」と述べた。

  政策金利については、米連邦公開市場委員会(FOMC)がより正常な水準へと戻すべく年内迅速に動く中で、今後2会合で0.5ポイントずつ引き上げることは「理にかなっている」と語った。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、6月と7月の会合で0.5ポイントずつ利上げする公算が大きいとの見解を繰り返し示している。

パウエル議長、今後2回の0.5ポイント利上げの可能性重ねて指摘 (1)

  ウィリアムズ総裁は「われわれは今年、より正常な水準に向けて迅速に動く必要があり、実際その方向へと動いている。だが同時に、経済情勢を注視していくことも必要だ」と述べた。

  総裁は「最優先の課題はインフレを押し下げることだ」とし、「私が最も注意しているリスクは、インフレが想定より高い水準にとどまった場合に何が起きるかだ」と語った。

©2022 Bloomberg L.P.