(ブルームバーグ): 16日の欧州株はほぼ変わらず。業績の強い伸びや魅力的な水準まで低下したバリュエーションが相場を下支えた一方、中国の経済統計が予想を下回ったことは上値を抑えた。

  ストックス欧州600指数は0.1%未満の上げ。一時は0.8%下げたものの、下落分を埋めた。テクノロジーや建設銘柄が特に売られたが、鉱業や公益事業株は値上がりした。

  欧州株は今年に入り売り圧力にさらされている。企業利益は底堅いものの、タカ派的な金融当局やインフレ加速、リセッション(景気後退)の可能性が懸念され、リスク資産が敬遠されている。中国で発表された工業生産や小売売上高は大幅な落ち込みだった。

中国経済が急失速−「ゼロコロナ」生産や消費に大打撃 (3)

  欧州債市場ではドイツ債のイールドカーブがツイストフラット化。欧州中央銀行(ECB)による引き締め観測で償還期限の短い国債に売り圧力が高まった一方、テクノロジー銘柄が軟調となり、長期国債に安全な逃避先としての買いが集まった。

  イタリア債のイールドカーブもツイストフラット化。短期金融市場では7月時点でのECBによる利上げは28ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)が織り込まれている。13日時点では同26bpだった。

  ECB政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス銀行総裁は、ECBの政策正常化について明確なコンセンサスが生じつつあり、6月の会合は「決定的」なものになるだろうと語った。ECBの決定について正確なスケジュールに言及することは避けたが、「決定的な6月会合と行動の夏」を想定していると述べた。

  英国債は上昇。短期金融市場ではイングランド銀行(英中央銀行)の引き締め観測は若干高まったが、ベイリー総裁はインフレに関して「悪い状況」との認識を示した。

5月16日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

 

European Stocks Steady as Investors Weigh Valuations, China Data

(抜粋)

  

 

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