(ブルームバーグ): 17日の米株式相場は上昇。堅調な経済指標に支えられ、リスク意欲が改善した。金利上昇見通しに関するパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言を意識して、一時は伸び悩む場面もあった。

  S&P500種株価指数は前日比2%高の4088.85で終了。約1週間ぶりの高値となった。ダウ工業株30種平均は431.17ドル(1.3%)高の32654.59ドル。ナスダック総合指数は2.8%上昇。ナスダック100指数は2.6%上げた。アップルやテスラ、エヌビディアが前日から大きく持ち直した。

  米国債市場では、一連の利上げ期待を反映し金融政策に敏感な短期債を中心に利回りが上昇。利回り曲線はフラット化した。ニューヨーク時間午後4時31分現在、10年債利回り11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.99%。2年債利回りは14bp上昇の2.71%。

  パウエル氏は必要ならば、中立水準を超える利上げもちゅうちょしない考えを示した。

パウエルFRB議長:インフレ低下まで「取り組み続けていく」 (1)

  ニューヨーク・ライフ・インベストメンツのエコノミスト兼ポートフォリオストラテジスト、ローレン・グッドウィン氏は「金融政策の見通しに加え、インフレ抑制維持に向けて金融状況がどのようになるのかを巡り、市場はまさに見通しの大幅かつ比較的急速な変化を消化している最中にある」と指摘。「従って、市場の金融状況には既にかなりの引き締まりが見られる」と述べた。

  4月の米小売売上高は堅調な伸びを示した。高インフレにもかかわらず商品への需要がなお底堅いことを示唆した。4月の米鉱工業生産統計で、製造業の生産指数は3カ月連続で力強い伸びとなった。

米小売売上高、4月は前月比0.9%増加−個人消費の堅調示唆 (2)

米製造業、生産が3カ月連続で堅調な伸び−稼働率15年ぶり高水準 (1)

  22Vリサーチの創業者デニス・デブシェール氏は「小売売上高は前月の上方修正を含め、予想よりもかなり強かった」と指摘。「消費者のモメンタムは、誰もが思っていたよりもはるかに力強い状況が続いている」と述べた。

  外国為替市場ではドルが円を除く主要10通貨全てに対して下落。逃避目的の買いが弱まった。ただ、パウエル議長発言に反応して、ドルは下げ渋る場面もあった。議長は明確かつ納得のいく形でのインフレ低下が必要だとの考えも示した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.7%低下。ニューヨーク時間午後4時32分現在、ドルは円に対して0.2%高の1ドル=129円38銭。ユーロは対ドルで1.1%高の1ユーロ=1.0544ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は5営業日ぶりに反落。バイデン政権が石油大手シェブロンに対し、ベネズエラでの操業ライセンスについて同国の国営石油企業との交渉を認める方向であることが明らかになり、売りが優勢になった。

  米当局者はこの日、バイデン政権はベネズエラとの対話を促進するため、同国への制裁措置を一部緩和する方針だと記者団に語った。米財務省はシェブロンが国営ベネズエラ石油(PDVSA)と交渉するのを認めるという。投資家の間では、この動きがいずれはベネズエラ産原油の世界市場復帰につながるとの見方がある。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比1.8ドル(1.6%)安の1バレル=112.40ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は2.31ドル安の111.93ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。前週末は2月上旬以来の安値となっていたが、外国為替市場でのドル軟化などが材料視され、持ち直す局面が続いた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、前日比0.3%高の1オンス=1818.90ドルで終了した。

Dollar Trims Loss as Fed Reiterates Inflation Risk: Inside G-10(抜粋)

Oil Falls as US to Allow Talks With Venezuela’s State Producer(抜粋)

Gold Declines With Higher Yields After Strong US Retail Sales(抜粋)

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