(ブルームバーグ): 18日の米株式相場は急落。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はほぼ2年ぶりの大幅な下げとなった。価格上昇が企業業績に及ぼす影響に加え、金融政策引き締めを受けた経済成長の見通しが警戒された。

  S&P500種は前日比4%安の3923.68で終了。消費関連銘柄が大きく売られた。コスト増を理由に利益予想を引き下げたターゲットは20%超下げ、1987年以来の大幅安。ウォルマートやメーシーズなど他の小売株も値下がり。

ターゲット株が急落、通期利益予想の下方修正を嫌気−コスト増が重し

  ナスダック100指数は5.1%安と、主要株価指数の中でも下げが目立った。アップルやアマゾン・ドット・コムなどグロース(成長)関連のテクノロジー株が急落した。

  ナスダック総合指数は4.7%下落。ダウ平均は1164.52ドル(3.6%)安の31490.07ドル。

  シティー・インデックスのシニア金融市場アナリスト、フィオナ・シンコッタ氏は「インフレ懸念と低調な企業決算が市場センチメントに大きな打撃を与えており、株が売り込まれている」と指摘。「前日は堅調な小売売上高が株高を後押ししたが、この日は小売り大手のターゲットなどが発表した期待外れな決算が市場を不安に陥れている。前日の経済指標は消費者が今のところはインフレを切り抜けていることを示唆したが、小売企業は投入コスト急増にそれほどうまく対応できていない」と電子メールでコメントした。

  米国債相場は上昇。ニューヨーク時間午後4時14分現在、10年債利回りは11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.88%。

  外国為替市場ではドルが円とスイス・フランを除く主要通貨に対して値上がり。金融引き締めが成長をどのように圧迫するのかが意識された。景気減速懸念で米国債利回りと株価が下げたことも背景。ポンドは軟調。英国のインフレ率は市場予想をやや下回った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%高と、4営業日ぶり上昇。ニューヨーク時間午後4時15分現在、ドルは対円では0.9%安の1ドル=128円18銭。ユーロは対ドルで0.8%安の1ユーロ=1.0465ドル。ポンドは対ドルで1.3%安の1ポンド=1.2333ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。株式市場などでも売りが優勢となる中、中国での新型コロナウイルス感染再拡大が原油の需要見通しに影を落とした。

中国・天津市、ロックダウン対象拡大−19日から一部地域で大規模検査

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前日比2.81ドル(2.5%)安の1バレル=109.59ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は2.82ドル安の109.11ドル。

  この日発表された米エネルギー情報局(EIA)の週間統計では、市場の需給タイト化が示された。原油在庫は340万バレル減となり、ガソリン在庫も470万バレルの減少となった。

  BOKファイナンシャルのトレーディング担当シニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は「市場は極度に不安定で、ちょっとしたニュースや株式市場での売り」が原油相場に大きな変動をもたらし得ると指摘。その上で「ファンダメンタルズは依然として強気だ」と語った。

  ニューヨーク金スポット相場は下げを埋める展開。一時は0.5%を超える上昇となった。この日は景気の先行き懸念から米株相場が下げ足を強め、米国債相場が上昇。利回り低下は金利を生まない金の投資妙味を相対的に高める。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は方向感に欠ける動きとなる中、前日比0.2%安の1オンス=1815.90ドルで終了。

Dollar Snaps Three-Day Fall; Yen Up On Growth Fears: Inside G-10(抜粋)

Oil Falls as Equities Sink and China Imposes More Lockdowns(抜粋)

Gold Advances as Traders Seek Haven Amid Risk-Off Sentiment(抜粋)

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