(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は小幅に上昇。景気減速への懸念から一時1ドル=128円を割り込む場面があったものの、米長期金利が時間外で上昇に転じたことで反発した。また、国内実需によるドル買いも下支えした。その後は米株先物が下げたことから伸び悩んだ。

市場関係者の見方

マネックス証券資産形成推進室の相馬勉債券・為替トレーダー

ドル・円は米金利上昇に加えて米株先物がプラス圏に上昇したことを背景に上昇。ただ、米株は自律反発の側面もあり、米金融引き締めの中で株価は軟調になる可能性が高い目先は将来的な景気リスクの見極め局面で、きょうはフィラデルフィア連銀景況感指数に注目。結果次第で株安、クロス円の下げがドル・円に波及もただ、日米金融政策の方向性の違いや地政学リスクにおけるドル買い需要などが下支え要因で、目先は127円50銭から131円50銭のレンジが続きそう

外為ドットコム総合研究所の神田卓也調査部長

ドル・円は投資家心理の悪化から128円割れの場面もあったが、買い遅れている国内勢の買いや米10年金利が時間外で戻して来ていることなどを背景に小じっかりの動きになっている東京時間はこのままドル・円は小じっかりで推移しそう。海外時間にかけては米株の動向が焦点になりそう米金融引き締めによるリセッション(景気後退)懸念から小売関連やセンチメント指標に敏感になっている。きょうはフィラデルフィア連銀景況感指数に注目株の地合いが弱い中でクロス円主導でドル・円が下値を探るリスクがあり、127円50銭を維持できるかがポイントになりそう

背景

米主要株価指数先物は時間外取引で下落。一時はプラス圏に浮上も米10年国債利回りは時間外取引で1ベーシスポイント(bp)上昇。一時3bp上昇の場面も資源高・円安で輸入が過去最高、貿易収支9カ月連続赤字−4月【米国市況】株急落、企業業績や成長への懸念強まる−ドル128円前半ゴールドマンCEO、景気後退リスク想定−インフレ「極度に懲罰的」米経済、引き締めでもスタグフレーションは不可避−エラリアン氏

©2022 Bloomberg L.P.