(ブルームバーグ): ロシア財務省はクーポン支払いの資金をロシア連邦証券保管振替機関(NSD)に移したと、電子メールで声明を発表した。

  これによると、NSDは2026年5月償還債のクーポン7125万ドル(約91億円)と、36年5月償還債のクーポン2650万ユーロ(約36億円)の資金を受け取った。ロシア財務省は「完全に」債務を履行したと表明した。

  支払期限は27日で、まだ1週間の余裕がある。ただ、この2日前には在米ロシア債保有者への支払いを可能にしている一時的な制裁免除措置が失効する見通し。イエレン米財務長官は先週、この措置について「時限的な」性格だと述べた。

ロシアの債務支払い容認措置、米国は延長しない公算−イエレン長官

  今回の支払いが最終的にNSDから債券保有者の口座に渡ることになれば、注目は6月末にかけて期限を迎える約4億ドルの支払いに移る。

  米国の投資家に対する財務省の免除措置が失効し、代替の選択肢が用意されない場合、その他の国の債券保有者は支払いの受け取りが依然可能なのか、という疑問が生じる。

  失効後の最初に訪れるのは6月23日、2つのクーポンの支払期限だ。この債券はユーロやポンド、スイス・フランでの支払いを認めているが、だからといって問題を迂回(うかい)できるわけではない。この翌日が期限の1億5900万ドルのクーポンは、ドル建ての支払いしか認めていない。

 

 

 

(第2段落後半以降に情報を加えて更新します)

©2022 Bloomberg L.P.