(ブルームバーグ): 23日の欧州株は続伸。金融政策引き締めや経済成長鈍化への懸念はあるものの、魅力的なバリュエーションが株価を押し上げた。

  ストックス欧州600指数は1.3%高。銀行、鉱業、エネルギー銘柄が上げを主導した。バイデン米大統領が日米首脳会談後の共同会見で、トランプ前政権下で発動された対中関税について検証が行われていると発言したこともセンチメントを押し上げた。

  欧州株は今年に入り、タカ派的な金融当局や成長減速、物価上昇やウクライナでの戦争などで売り圧力を受けている。ストックス600の向こう12カ月の予想利益に基づく株価収益率(PER)は約12.5倍と、2020年3月以来の低水準付近となっている。

  欧州債市場ではユーロ圏国債が続落。欧州中央銀行(ECB)は7月に利上げを開始し9月末までにはマイナス金利を脱却する公算が大きいとの見方をラガルド総裁が示したことが材料視された。

ECB、9月末までにマイナス金利脱却の公算大−ラガルド総裁 (1)

  ラガルド総裁のコメントで、ECBは7月と9月の会合で25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)ずつの利上げを決定することが示唆された。短期金融市場では年末までに計111bpの利上げが織り込まれており、一時の107bpから利上げ観測が強まった。

  ドイツ債は幅広い年限で売られ、10年債利回りは一時8bp上昇して1.02%となった。イタリア債は小幅安。ドイツ債利回りとのスプレッドは4bp縮小して202bpと7営業日ぶりに縮小した。

  英国債も安い。10年債利回りは一時9bp上昇して1.98%と、5月9日以来の高水準となった。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、中期的にインフレ率を引き下げるため、必要に応じて追加利上げする意向を示した。

  短期金融市場は年末までにイングランド銀による利上げを計131bp織り込んでおり、これまでの126bpから加速した。

5月23日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

European Stocks Rise as Valuations Outweigh ECB Policy Concerns

(抜粋)

©2022 Bloomberg L.P.