(ブルームバーグ): UBSグループとJPモルガン・チェースは今年の中国成長率予想を下方修正した。新型コロナウイルス対策の制限措置で4月の活動が急減速したことを反映した。

  UBSは24日、「ゼロコロナ」政策の影響を理由に、国内総生産(GDP)成長率予測を4.2%から3%に引き下げた。当局が規制を調整、輸送およびサプライチェーンの混乱も減ることで中国経済は第3四半期と第4四半期に回復する可能性が高いものの、オミクロン変異株の特性を踏まえれば制限措置は2020年ほど急速には緩和されないだろうとUSBのエコノミストは指摘した。

  汪涛氏ら同行エコノミストはリポートで「長引く制限のほか、現在の新型コロナ政策からの出口戦略が不透明な現状は企業と消費者の信頼感を弱め、累積需要を解き放つ妨げになる公算が大きい」と分析した。

  4−6月(第2四半期)のGDPについては前年同期比1.4%増、前期比では年率8%減と予測した。

  JPモルガンは今年通年の中国成長率予想を4.3%から3.7%に下方修正。新型コロナ関連の制限措置で第2四半期は大幅縮小を見込んでいる。

  朱海斌氏らエコノミストは23日のリポートで「オミクロンの高い感染率とワクチンの感染予防効果の低さを考えると、中国は集団免疫を容認するか一段と効果的なワクチンを導入しない限り、強い制限措置を継続する必要がある」とし、中国はゼロコロナかオミクロン拡大容認のどちらかを選択するという「ジレンマに直面し続ける」可能性が高いと指摘した。

 

UBS, JP Morgan Cut China 2022 Growth Forecasts on Covid Zero(抜粋)

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