(ブルームバーグ): 韓国銀行(中央銀行)の李昌鏞(イ・チャンヨン)新総裁は26日、当面は経済成長よりもインフレへの対応を優先する必要があるとの認識を示した。同総裁の就任後初めて開催されたこの日の金融通貨委員会では、利上げが決定されたほか、今年のインフレ見通しも引き上げられた。

  李総裁は会合終了後の記者会見で、「この日の決定の最も重要なメッセージは、インフレの負の波及効果に対する予防的措置が必要ということだ」と述べた。

  韓国中銀は政策金利である7日物レポ金利を0.25ポイント引き上げ、1.75%とすることを決めた。中銀は昨年夏に利上げに着手し、今回で5回目。この日の決定は全会一致だった。ブルームバーグが調査したエコノミスト18人全員が0.25ポイントの利上げを予想していた。

  韓国中銀は今年のインフレ率見通しを4.5%と、2月時点の予測の3.1%から大幅に引き上げた。李総裁は消費者物価指数(CPI)上昇率が向こう数カ月で5%を上回るのはほぼ確実とみている。一方、成長率見通しは3%から2.7%に引き下げられた。

  李総裁は「インフレ期待が広がれば、実質賃金が減少して金融不安が広がり、中長期的に弱者に打撃を与える恐れがある」と指摘した。

  李総裁はさらに、政策金利が年末までに2.5%に引き上げられるとする市場の見方は妥当だとした。

 

(総裁の発言などを追加して更新します)

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