(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)は首脳会合に先立ち29日開いた大使級会合で、ロシア産石油禁輸を含む対ロ制裁修正案を協議したが合意に至らなかった。協議は週内続く予定。

  事情に詳しい複数の関係者によると、修正案はハンガリーへのロシア産石油の確実な供給を目指す内容だったが、同国は拒否の姿勢を変えていない。大使級会合は30日午前に再開する予定だが、合意形成にまだ成功していないため、30日から2日間の日程で開かれる首脳会合では制裁が主要議題の一つとなる可能性がある。EU当局者の一人は数日中の合意はなお可能だと述べた。

  EUの行政執行機関、欧州委員会はロシアからの海上輸送による石油輸入を来年の早い時期までに禁止する一方で、ハンガリーが主に利用するドルジバ・パイプライン経由の原油輸入については規制の実施を遅らせる案を週末に各国に提示した。交渉が非公表だとして、複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。

  ハンガリーはパイプライン輸送が例外とされる場合は支持する意向を示唆していた。関係者の2人はハンガリーが現在、さらなる譲歩を要求していると述べた。

  EU制裁の実施には全加盟国の同意が必要。

EU Nations Yet to Break Stalemate Over Russian Oil Embargo(抜粋)

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