(ブルームバーグ):

ロシアのデフォルト(債務不履行)のカウントダウンが先週末に再び始まった。27日夜の時点で、ユーロ建てとドル建ての利払い約1億ドル(約127億円)相当が投資家の口座に入金されず、30日の猶予期間がスタートした。

  しかし、ロシア連邦証券保管振替機関(NSD)は27日遅く、外貨建ての2026年および36年償還債の利払いについて、NSDの口座から引き落とされ預金者の口座に支払われたと発表した。ロシア政府は、NSDへの支払いは債務の履行を意味するとの立場だ。

ロシア、26年と36年償還債の利払いで振替機関が口座引き落としを発表

  債権者が27日までに受け取るはずだった利払いは、26年償還債が7125万ドル、36年償還債が2650万ユーロ(約36億円)に上る。

  一方、4月4日に償還期限を迎えたロシアのソブリン債を巡り、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のクレジットイベント(信用事由)が発生したかどうか判断するため、クレジットデリバティブ決定委員会(CDDC)は、31日に協議を再開する。

  このソブリン債は元本返済が遅れたが、猶予期間が終了する数日前に債権者の口座に振り込まれた。だが、猶予期間に生じた190万ドルの追加の利息が支払われていないという匿名の市場参加者の申し立てを受け、CDDCが5月27日に会合を招集。この日は決定を先送りし、31日に再び協議することで合意した。

  米国など国外の債券保有者がロシアの外貨建てソブリン債の元利返済を受けることを可能にしていた米財務省の特例措置は25日に期限を迎え、ロシア政府は米金融機関に保有する口座から外貨建て債の元利払いをドルで行うことはできない。

Russia’s Whipsaw Week Ends With Default Clock Ticking(抜粋)

©2022 Bloomberg L.P.