(ブルームバーグ): 物価上昇の波が欧州にも広がっています。ドイツのインフレ率は5月に過去最高を更新。スペインでもインフレが予想外に加速しました。また英政府統計局(ONS)は「実験的」な分析として、低価格のクラッカーやパンなどで4月までの1年間の価格上昇率が15%を超えたと指摘。値上がりが最も顕著だったのはパスタで、上昇率は50%に達したとのことです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

インフレ抑制まで継続

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、インフレが米金融当局の目標に向かって緩和するまで0.5ポイントずつ利上げしていくことを望むと述べた。ウォラー氏はフランクフルトでのイベントに出席し、「数回の会合でさらに50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の引き締めを支持する」と述べ、「具体的にはインフレ率が当局の目標である2%に近づくまで低下しない限り、50bpの利上げを選択肢から除外しない」との考えを示した。

過去最高を更新

ドイツのインフレ率は5月に再び過去最高となり、緩和策からの早急な脱却を求める欧州中央銀行(ECB)への圧力が一段と強まった。消費者物価指数(CPI)は欧州連合(EU)基準で前年同月比8.7%上昇。ブルームバーグが調査したアナリスト予想中央値は8.1%上昇だった。ECBは次回の主要会合を10日後に控えている。

朗報

主要国の銀行監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会は、大手行の資本要件を定める際にユーロ圏を単一の市場と見なし始めることで合意した。BNPパリバをはじめとする欧州の一部銀行は、その恩恵を受ける見通しだ。主にユーロ圏加盟国を含む銀行同盟の枠組み内に本拠を置く銀行では、域内の国境をまたぐエクスポージャー(投融資)が、より低リスクと見なされる自国市場エクスポージャーとの扱いになる。バーゼル委の文書からブルームバーグが確認した。

資本増強を検討か

クレディ・スイスは資本増強の選択肢を巡り検討の初期段階にあると、ロイター通信が事情について知る関係者2人の話として報じた。関係者のうち1人によれば、規模は10億フラン(約1332億円)を超える可能性が高いが、決定はまだ下されていない。また別の関係者は、資産運用事業などの部門の売却も可能性としてあるとロイターに語った。

「実存的」危機

ポンドは新興国市場でよく見られる困難に直面しており、投資家はポンドの「実存的」危機に対してヘッジするべきだと、バンク・オブ・アメリカのストラテジストらが指摘。英国の経常赤字や北アイルランドを巡り悪化するEUとの関係、イングランド銀行(中銀)の信頼性に関する疑問が組み合わさり、「最悪の状態」に至るリスクがあると警告した。

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