(ブルームバーグ): パシフィック・インベスト・マネジメント(PIMCO)の最大のファンドが今年、ロシアによるウクライナ侵攻前の時期にロシア債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)1億ドル(約128億円)強相当をバークレイズやJPモルガン・チェースなどの銀行に販売し、エクスポージャーを拡大していたことが当局への届け出で分かった。

  米証券取引委員会(SEC)に今月提出された文書によれば、PIMCOインカム・ファンドには既に約10億ドル相当のCDSエクスポージャーがあったが、今年1−3月(第1四半期)に純額で1億600万ドル相当さらに増やした。新たなCDSの大部分は1月に販売されたが、一部はウクライナでの戦争が始まる直前の2月に追加販売されたと事情を直接知る関係者1人が明らかにした。

  クレジットデリバティブ決定委員会(CDDC)は31日、償還期限を過ぎたロシアのソブリン債の猶予期間に生じた追加の利息190万ドルについて、支払いが行われていないとの市場参加者の申し立てを受け、CDSのクレジットイベント(信用事由)発生の有無を判断する。PIMCOはCDDCのメンバー。

  クレジットイベント発生の判断が下された場合、PIMCOはCDSの買い手に支払いを行うことになる。ただ、同社は既にロシア絡みのポジションについて評価損を大幅計上しており、多額の追加損失につながることはなさそうだと、特定の投資に関する言及であることを理由に関係者が匿名で語った。

  PIMCOの広報担当マイケル・リード氏は電子メールで配布した発表文で、同社のロシア関連の保有は1−3月期に3分の2減り、ファンド資産1280億ドルの1%に満たず、CDSのポジションはわずかな部分だと指摘。「ロシアの外債と国内債は評価額を大幅に引き下げたが、ガスプロムなどポジションの一部は額面での償還となり、ファンドにはプラスとなった」と説明した。

 

Pimco Fund Added to Russia Swap Exposure in Weeks Before War (1)(抜粋)

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