(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)首脳はロシア産原油の一部禁輸で合意した。ミシェルEU大統領(常任議長)が30日遅くに明らかにした。対ロ制裁第6弾に道を開くものになる。

  制裁はロシアから海上経由でEU加盟国に輸送される原油・石油製品の購入を禁じる内容。ただパイプライン経由の原油は一時的な適用除外となる。

  ミシェル大統領はツイートで、「これはロシア産原油輸入の3分の2余りを即時にカバーするもので、ロシアの兵器確保に向けた膨大な資金源が断たれる」とし、「戦争を終わらせる上でロシアに最大の圧力になる」とコメントした。ブリュッセルではEU首脳会合が開催されている。

   当局者や外交官はなお実務上の詳細で合意する必要があり、制裁は27の全加盟国が正式に採用することが求められる。ミシェル大統領によると、大使らが6月1日に会合を持つ。

  禁輸をこの1カ月阻止してきたハンガリーは引き続きパイプライン経由でロシア産原油の供給を受ける。協議に詳しい関係者2人によると、ハンガリーはパイプラインによる供給が途絶した場合、代わりの供給を受けられる保証をEU首脳から得た。

  提案最新版に詳しい複数の関係者によると、中欧へのドルジバ・パイプライン経由の原油輸入は、ハンガリーや他の内陸国のエネルギー需要が満たされる技術的解決策が見つかるまで容認される。

  現行のパイプライン輸送の大部分はドイツとポーランド向けだが、両国はEUの決定いかんにかかわらずロシアから供給を受けない方針を示唆している。ドイツは30日、こうした方針を堅持する決意を書面で示したと関係者の1人は語った。両国がこの方針を貫けば、海上経由の禁輸と合わせた効果として、年内にEU向けロシア産原油輸出の9割がカットされることになる。

 

(4段落目以降に合意内容などを追加して更新します)

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