(ブルームバーグ): 1日の欧州株は下落。記録的なインフレが欧州中央銀行(ECB)に一段と積極的な政策行動を迫り、景気低迷のリスクが高まるとの懸念が広がった。

  ストックス欧州600指数は1%安。米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が引き締め的な政策によって経済がリセッション(景気後退)へ追い込まれる恐れがあると警戒感を示すと、下げ幅は拡大した。業種別では不動産、旅行・娯楽銘柄が特に売られた。一方、自動車株は唯一値上がりした。

  インフレ高進への対応を求めてECBに対する利上げ圧力は高まっている。ECB政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、記録的なユーロ圏インフレ率が7月の0.5ポイント利上げの根拠を強めると主張した。

ECBホルツマン氏、0.5ポイント利上げ必要−記録的インフレで

  欧州債市場ではドイツ債が3日続落。短期金融市場ではホルツマン氏の発言を受け利上げ観測が高まった。カナダ中銀が50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げし、必要に応じてより積極的な行動を取る意向を示すと、利上げ観測はさらに高まった。

カナダ中銀、2会合連続で0.5ポイント利上げ−さらなる行動を警告

  ECBによる10月および12月会合での利上げはそれぞれ96bpと121bpが織り込まれている。前日からはいずれも3bpの加速となった。

  英国債は利回り曲線がベアフラット化。トレーダーはイングランド銀行(英中央銀行)による利上げを12月までに計143bp織り込んでいる。英市場は2、3日ともに祝日で休場となる。

6月1日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在) 

European Stocks Fall on Growth Woes as Pressure on ECB Increases

(抜粋)

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