(ブルームバーグ): JPモルガン・チェースのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏によれば、米金融当局の積極的な政策変更を投資家は「既に受け入れ織り込んだ」ため、米株式市場は2022年に徐々に回復する態勢にあり、S&P500種株価指数は前年末と変わらない水準で1年を終える公算が大きいという。

  コラノビッチ氏と同氏のチームは1日付の顧客向けリポートで、「われわれはリスク資産に引き続き前向きな姿勢だ」とし、ポジションが過去最低付近にあり、弱気なセンチメントである上、米国の個人消費や新型コロナウイルス禍後の世界的な経済活動再開、中国の景気刺激策と回復に支えられリセッション(景気後退)に陥らないとの見通しが理由だと説明した。

  こうした見方とは対照的に、JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は同日の会合で、金融政策引き締めやロシアのウクライナ侵攻といった前例のない課題の組み合わせに経済が直面する中、投資家は経済の「ハリケーン」に身構えるべきだと警告した。 

  ダイモン氏は1日、アライアンス・バーンスタイン・ホールディングスがスポンサーの会合で「そのハリケーンはすぐそこまで来ている」と発言。「それが小型なものか、『サンディ』のような超大型の嵐なのかはわからない。身構えた方がいい」と述べた。

  コラノビッチ氏はインスティチューショナル・インベスター誌の昨年の調査で株式関連ストラテジスト番付首位になったが、今年はこれまでのところ予測であまり成功していない。同氏のチームは小型株など打撃を受けた銘柄の買いを提案し、相場急落局面で押し目買いを繰り返し投資家に呼び掛けてきたが、S&P500種は年初来で約14%下落した水準にある。

  同氏は「相場をここで方向転換できるのは米金融当局のUターンだけだと弱気派は言うけれども、それは事実ではないと思う。必要なのは市場に織り込み済みの大幅な引き締まりと比較して漸進的な変化だ」と付け加えた。

JPMorgan’s Kolanovic Sees Sunny Stocks as Dimon Braces for Storm(抜粋)

©2022 Bloomberg L.P.