(ブルームバーグ): 3日の米株式相場は反落。週間ベースでも下げた。米雇用者数が堅調なペースで伸びたことを受けて、米金融当局がインフレ対応で積極的な引き締め姿勢を維持するとの見方が強まった。

米雇用者数、5月は予想上回る39万人増−経済への楽観を示唆 (2)

  S&P500種株価指数は前日比1.6%安の4108.54。週間ではここ9週間で8度目の下落。ダウ工業株30種平均は348.58ドル(1.1%)安の32899.70ドル。ナスダック総合指数は2.5%値下がり。

  従業員の削減を計画していると伝わったテスラを中心に、テクノロジー株が安い。一方、原油相場の上昇を追い風に、エネルギー株は値上がりした。

  コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークのポートフォリオマネジメント責任者、ピーター・エッセル氏は「米金融当局がハードランディングを起こさずにインフレを制御できない限り、2022年後半は投資家にとって起伏の激しい展開になる」と予想。リセッション(景気後退)に関する不安が強く、株式相場にいかなる上昇モメンタムも生じない中、大半の投資家は現時点で最悪のシナリオに賭けているようだ」と述べた。

  米国債相場は下落。ニューヨーク時間午後4時9分現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.94%。

  外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して全面高。米雇用者数の伸びが予想を上回ったことが背景。ニュージーランド・ドルやオーストラリア・ドルの下げが目立った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ニューヨーク時間午後4時10分現在、ドルは対円で0.8%高の1ドル=130円87銭。ユーロは対ドルで0.3%安の1ユーロ=1.0721ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸し、週間では6週連続で上げた。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は原油供給拡大ペース加速で前日合意したが、グローバル需要の0.4%を満たすわずかな供給増に過ぎず、供給不足悪化の懸念を和らげるには至らなかった。米雇用統計が予想を上回ったことから、経済成長が続き、原油・石油製品需要を支えるとの見方も広がった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は、前日比2ドル(1.7%)高の1バレル=118.87ドルで終了。週間ベースでは3.3%高となった。ロンドンICEの北海ブレント8月限は2.11ドル高の119.72ドル。

  OPECプラスの決定により「石油市場は夏の終わりまで引き締まった状態が続くだろう」と、オアンダのシニア市場アナリスト、エド・モヤ氏は語った。

  ニューヨーク金相場は反落。米雇用統計が予想を上回ったことを受け、米金融当局が今後数回の会合で積極的な利上げを実施するとの観測が強まった。米国債利回りの上昇が加速し、利子を生まない金の投資妙味を低下させた。

  金スポット相場は一時、前日比1.1%下げ、1オンス=1847.43ドルとなった。週間ベースでは0.3%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、1.1%安の1850.20ドルで終えた。

Treasuries Hold Losses, Led by Intermediates, After Jobs Data(抜粋)

Dollar Buoyed After US Job Gains Exceed Estimates: Inside G-10(抜粋)

Oil Sets Sixth Weekly Gain as Tight Markets Concerns Continue(抜粋)

Gold Slides After Stronger-Than-Expected US Labor Report(抜粋)

 

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