(ブルームバーグ): サマーズ元米財務長官は、連邦準備制度の金融政策が米経済に影響を及ぼしている証拠が顕在化し始め、労働力需要の変調や売れ残り商品の在庫増加といった一部の兆候が見られると述べた。

  サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「一部の企業からは以前のような大幅な人手不足の報告がもはやなくなっている様子が若干うかがわれる」とし、「在庫の積み上がりの兆しが多少見られる」とも語った。

  サマーズ氏は3日に発表された5月の雇用統計について、「多くの力強さ」と共に「金融政策が効果を発揮している初期的な兆候の一部」を目にしたとする一方、全体像は引き続き「非常に伸長した経済」状況の一つだとの見解を示した。

  また、インフレ率が4%を突破し、失業率が4%を割り込んだ場合、過去の事例では2年以内にリセッション(景気後退)に陥ることが示されているとあらためて指摘し、「今回もそうなるというのが私のベストの推測だ」と話した。

  その上で、2021年に成立した財政刺激策で過度の需要が創出されたことで、「これをスムーズに沈静化させる手段はわれわれにはない」と語った。さらに、米金融当局は供給ショックに直接影響を与えることはできないとしても、インフレ鈍化のための需要抑制をストップするわけにはいかないと強調した。

Summers Sees Signs Fed Tightening Is Having Impact on US Economy(抜粋)

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